北海道医療大学

第2回将来ビジョン講座 開催報告

平成 27 年7月 1 日19時から北海道医療大学薬剤師支援センターが主催しております「将来ビジョン講座~プロフェッショナルな薬剤師を目指して~」の第2回が開催されました。フィジカルアセスメントの4回シリーズの1回目として「薬剤師によるフィジカルアセスメント」をテーマに、昭和大学薬学部講師の亀井大輔先生をお迎えしてご講演をいただきました。

本講演は、地域や在宅医療の現場で、薬剤師が患者の薬物療法の効果と副作用の発現をより客観的に評価するために、薬剤師に必要なフィジカルアセスメントの理念の理解と臨床手技の修得を目的とした参加型研修でした。

聴診器や水銀血圧計の使用方法を学び、実際に参加者同士で相手の脈拍や血圧の測定、フィジカルアセスメントモデルの“Physiko”を活用して呼吸音の聴診を行いました。またパルスオキシメーターや心音、腸音、浮腫など多岐について学びました。 

昨今、薬剤師によるフィジカルアセスメントが注目されております。薬剤師による患者の全身状態の把握とその評価が必要とされているためであり、臨床判断能力が求められてきています。在宅医療への介入やセルフメディケーション支援など、地域医療において薬剤師が活躍するために、フィジカルアセスメントは重要であると感じました。現状の薬剤師の業務では、直接患者の身体に触れバイタルサインをとる機会は少ないため、多くの参加者にとって貴重な体験ができ、これからのニーズを確認するうえで有意義な講演となりました。

今回の参加者は49名で札幌市外の方も多数参加していただけました。次回の将来ビジョン講座ではセルフメディケーションについて、「ドラッグストアにおけるセルフメディケーションの意義」をテーマに、株式会社ツルハ 調剤運営本部 スーパーバイザーの佐々木壮大先生をお招きしてご講義していただく予定です。

~アンケートより~

  • 具体的に自分でBr測定が出来たので、大変良かったです。
  • 症候をメカニズムから解説していただけた為、理解し易かった。
  • 病院勤務のため、フィジカルアセスメントは医師・看護師が行っており、薬剤師として自ら行うことはないかもしれないが、考え方や薬剤的アセスメントの一助になると考える。
  • 実技と解説がセットになっていてわかりやすかった。
  • 在宅、地域医療、居宅における訪問で役立てたいと思うし、活用していきます。
  • 病棟業務の中で医師とのカンファレンス内容のより深い理解につながった。

薬剤師支援
センター

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