研究科の特色
歯学専攻(博士課程)
口腔に限らず、総合的医療の観点からアプローチ
歯科医学も人体を対象とした健康科学の一分野として、治療のみならず予防を重要視したものへと変化しています。また、遺伝子治療の実現などに伴い、歯科医学教育も全身の保健医療を考慮したものへと変容を遂げています。本研究科ではこうした時代に対応して、QOL(Quality of Life)の観点から総合的な視点をもって患者さんを診断し、問題解決を図るために指導的役割を果たす歯科医療人、および歯科医学の一翼を担う研究者を養成します。一般医学の基礎を身につけるために、カリキュラムにも腫瘍学、細胞生物学、さらに内科、外科をはじめとする各種疾病学などを特論科目として設けているほか、医療社会学などの特論を設け、保健・医療・福祉の統合を担う実践的な人材養成をも担う大学院を目指しています。
海外との活発な共同研究で学際的視野も養う
本研究科では、学際的研究の促進、研究の国際化に対応しています。特に共同研究においては、本学の研究科の中で最も活発で、2005年度を見ても、海外との共同研究は23件、国内は61件、学内でも26件に上ります。さらに、国内他大学や海外大学との共同研究成果などを、特別講義として年4回程度、国内外から講師を招いて行っているほか、研究指導においても活発に展開される共同研究と同様に、講座間の垣根を越えて共同指導を行う体制を整えております。3年次の初めには中間研究発表を行い、研究のあり方や今後の進展の方向性などを、さまざまな方面から広くアドバイス。こうした指導方法は、研究論文作成に一層の広がりをもたせるなど、確実な成果をあげています。また、開かれた大学院を目指し、医療の第一線で活躍している人材の再教育の場として社会人学生の受け入れも行っています。