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ブログ「堀田清の元気が出るお話」

すずしろの花



北海道医療大学 薬用植物園・北方系生態観察園

鍋は究極の薬膳だ!

だし汁のお話

コンブ(昆布)

うまみ成分のグルタミン酸を多量に含みます。グルタミン酸は、魚肉のうまみ成分であるイノシン酸と合わせると、相乗効果によってうまみが増大する性質があります。また、体内で甲状腺ホルモンとなり、新陳代謝などの重要な働きをするヨードを100g中200〜1000mgも含んでいます。食物繊維 *、β-カロチン,K(カリウムイオン)、Mg2+(マグネシウムイオン)なども豊富。

*食物繊維:動物が消化できない植物細胞壁成分。(ペクチン, リグニン, ヘミセルロース)

シイタケ(椎茸)

生シイタケも干しシイタケも糖質や脂質が効率良くエネルギーに変換されるのをサポートするビタミンB, Bが多く、その他食物繊維もかなりの量が含まれます。1回量では生シイタケの方が効率良く摂取することができます。共に制癌物質を含むことも分かっています。干しシイタケの香りは水で戻すと高まり、料理の風味を高めますが、そのうまみ成分グアニル酸はグルタミン酸と合わさると、強い味の相乗作用を示します。干しシイタケにはプロビタミンDであるエルゴステロールが多量に含まれており、天日乾燥すると紫外線作用でビタミンD(カルシウムの吸収を助けるので骨粗しょう症に良い)に変わります。血中コレステロールを下げるエリタデニンも含まれます。

カツオブシ

脂のあまりのっていない春節が、上質とされています。昔からだし汁作りに欠かせないもので、うまみ成分はイノシン酸などに由来します。不足すると下痢や神経痛、不眠などが起こるナイアシンを豊富に含みます。

「鍋は究極の薬膳だ!」

鍋の材料のお話