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ブログ「堀田清の元気が出るお話」

すずしろの花



北海道医療大学 薬用植物園・北方系生態観察園

日本のスパイスと『七味唐辛子』のお話

七味唐辛子の中身のお話

けしの実

 

 B.C. 2000年から1000年の間にわたりエジプト人は薬用植物としてだけでなく、この種子を砕き、食用油を採るためにもケシを栽培していました。また、A.D. 1世紀にプリニーは、その時代にポピュラーなものであった炒ったポピー・シードと蜂蜜を混ぜ合わせた香ばしい食物について記述しています。また、ギリシャの医師ガーレンは、香り高いパンを焼くのに小麦粉にこのポピー・シードを混ぜ込むことを推奨していたそうです。中世には、パンの薬味としてポピー・シードを使うことがヨーロッパにも広がりました。植物油の含量が高い(50%)のでオイル・シードとも呼んでいたそうです。この種子を煎ったり、焼いたりすると、快いナッツのような香味とポリポリした歯ざわりをもつようになります。タンパク質の他、カルシウム(100 g 中 1700 mg)などのミネラルも豊富です。シードに香味づけ以外の効能はほとんどありませんが、古く漢方で、止瀉薬の効能が伝えられています。 

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七味唐辛子の中身のお話