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ブログ「堀田清の元気が出るお話」

すずしろの花



北海道医療大学 薬用植物園・北方系生態観察園

日本のスパイスと『七味唐辛子』のお話

七味唐辛子の中身のお話

紫蘇

紫蘇(シソ)は古くから伝わる代表的なハーブの1つで、葉、芽、花穂、実全ての部分を使用できます。原産はヒマラヤ、ビルマ、および中国で、中国南部で栽培化されたと推定されています。栽培品種は赤いアントシアン系色素の有る無しによって赤紫蘇系と青紫蘇系に分けられます。シソの精油成分はシソ油で、シソアルデヒド55%のほか、リモネン、ピネンなどが含まれています。シソには殺菌、防腐作用があり、昔から着色や香り付けもかねて梅干しに利用されています。その他咳や痰止め、発汗、健胃、整腸、食欲増進など、幅広い効果を有しているため、葉(蘇葉)、種子(紫蘇子)、茎など全体が漢方でさまざまに利用されています。漢方処方用薬としては、鎮咳去痰薬、かぜ薬とみなされる処方、その他の処方に少数例配合されます。配合剤(胃腸薬)に芳香健胃薬として配合することがあります。

日本でも昔から、刺身などの生ものをシソと一緒に食べる習慣がありますが、これはシソに魚などに含まれる毒から胃腸を守る働きがあるからです。ただし鯉と一緒に食べると腫れ物を生ずるとされているので要注意です。

青紫蘇の葉5枚をよく洗い、梅干し3個と一緒にふた付きのポットに入れ、1.5 カップの熱湯をそそぎ、ふたをして約10分漬けておいてから飲む『紫蘇梅干し茶』は咳込むと頭痛がして、粘り気のある白い痰が出るような風邪に非常に良いとされています。 

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七味唐辛子の中身のお話