2024年7月19日 (金)、第37回薬学教育・研究談話会が開催されました。
薬学教育・研究談話会は、各教員がそれぞれの専門とする研究内容や、教育に関する取り組み事例を発表します。
定期的に開催しており、分野を越えた共同研究の推進や教育手法・ツールの共有をねらいとしています。
第37回では衛生薬学講座 (環境衛生学) 窪田篤人先生が「炎症性腸疾患に対する薬学的アプローチ」をテーマとして発表しました。
ご自身も炎症性腸疾患の患者である窪田先生から病院薬剤師としての経験を踏まえ、ご自身の腸管画像や、炎症性腸疾患に関する研究についてご発表頂きました。
現在の研究として、芳香族炭化水素受容体(AhR)に着目し、経験的に用いられてきた成分栄養療法の抗炎症作用に関する機序解明や新しいクリニカルクエスチョンの発見と解決の過程を示されました。基礎実験と大規模臨床データを融合した手法で、炎症性腸疾患に対する薬学的なアプローチを今後も続けていくとのことでした。
会場からも複数の質問が呈され、闊達な議論が行われました。
今後も、学生だけでなく教員も学び続けられる場として当会を継続してまいります。