去る6月3日(木)、ロシア・ハバロフスクにて「第4回・北海道=ハバロフスク合同医療シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムは本学、ロシア側パートナー「医療従事者職能向上研修機関(略称:IPKSZ)」、ならびにハバロフスク地方政府保健省、三者の協力のもとで企画・実施されたものです。当初は昨年6月に開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延に伴い延期され、いまだ終息に至っていないことから、ハバロフスクを拠点とするオンラインによる開催となりました。
同シンポジウムは、浅香学長の『胃がんは「ピロリ菌除去」でなくせる』(潮出版)ロシア語版の著作紹介・記念講演から始まり、予防医療科学センター(大学病院)の河野豊准教授、歯学部内科学分野の髙橋伸彦教授、先端研究推進センターの藏満保宏教授(医療技術学部併任)より、それぞれ専門分野の講演が行われ、とりわけがん・糖尿病の先端研究に関する発表はロシア人聴衆から高い評価を受けました。また、会場に足を運んだ医療従事者には浅香学長の著作がプレゼントされ、たいへん喜ばれたとのことです。
シンポジウムは対面約50名、オンライン約300名が参加するハイブリッド形式で進められ、同研修機関のチジョヴァ学長からは、ロシアと日本の交流促進における本シンポジウムの意義が改めて強調されるなど、成功裏に終了しました。コロナ禍が一日も早く終息し、次回は多くの参加者が集う形で開催されることを願うばかりです。