北海道医療大学

お知らせ

札幌刑務所精神障害受刑者処遇・社会復帰支援モデル事業に関する協定が締結されました

2024年4月22日(月)、札幌刑務所における精神障害受刑者処遇・社会復帰支援モデル事業※1に関して、北海道大学病院附属司法精神医療センター、矯正局、矯正研修所及び札幌刑務所の4者が、それぞれ連携協定を締結するにあたり、協定書締結式と関係者への内覧会が行われました。本学は外部協力機関となっており、来賓として、三国久美学長、社会福祉法人浦河べてるの家理事長で本学福祉マネジメント学科の向谷地生良特任教授、外部協力者として、福祉マネジメント学科の橋本菊次郎教授、奥田かおり講師、鈴木和助教、そして外部協力者で北海道作業療法士会から会長・事務局長とともに本学作業療法学科の浅野葉子講師が出席しました。
かねてより、福祉マネジメント学科の向谷地特任教授・橋本教授・奥田講師・鈴木助教は、一人の精神に障がいのある受刑者に対しての当事者研究※2の手法を取り入れた矯正方法に協力しており、この当事者研究を他の受刑者に対しても実施できる環境を整えていくことで、社会復帰に向けた支援を連携して行っていけるようになります。今後は、本学先端研究推進センターの社会科学研究分野の当事者研究プロジェクトとしてこのモデル事業へ協力していきます。
また、このモデル事業では札幌刑務所精神科リカバリーユニット(通称IPPO:いっぽ)にて専任作業療法士が精神障害受刑者に対して精神科作業療法を実践し社会復帰に向けた支援が行われます。北海道作業療法士会は、道外作業療法士会の実践をふまえて情報提供など協力してきており、今後も職能団体として必要に応じて協力していく予定とのことです。

 

※1 札幌刑務所における精神障害受刑者処遇・社会復帰支援モデル事業
法務省矯正局:https://www.moj.go.jp/kyousei1/kyousei08_00128.html
※2 当事者研究…障害や病気を持った本人が、仲間の力を借りながら、症状や日常生活上の苦労など、自らの困りごとについて研究する北海道浦河ではじまった対話実践で、さまざまな領域に広まりつつある。

 

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