2023年10月28〜29日に開催された第47回日本高次脳機能障害学会学術総会にて、本学リハビリテーション科学部 言語聴覚療法学科 若松千裕助教(下写真左)が、発表した論文の功績により令和5年度奨励賞を受賞しました。
受賞対象論文:若松 千裕, 石合 純夫 線画を使用した音韻–文字変換の再学習訓練により仮名書取とタイピングが改善した1例 (高次脳機能研究、第41巻・4号・2021年)。
本研究は、生活期の失語例の仮名書き取り能力とタイピング能力向上を目標にして、残存した言語機能と障害された言語機能の詳細な分析に基づいた仮名書き取り訓練を行いました。失語症状に応じた仮名書き取り訓練が仮名書き取り能力に加えてタイピング能力も並行して改善させられる可能性を示した初めての症例報告です。今後は、今回の訓練方法が適応となる失語症者の基準を明確にし、失語症者の仮名書き取りだけではなく、タイピング能力向上を図る訓練プログラムの開発に研究展開が期待されます。