北海道医療大学

教育・研究

本学大学院薬学研究科の学生が、日本学術振興会(学振)の令和6年度特別研究員(DC2)に採用されました

本学大学院薬学研究科博士課程2年生の村瀬渉さんが、日本学術振興会(学振)の令和6年度特別研究員(DC2)に採用されました。この制度は、我が国トップクラスの優れた若手研究者が行う自由な発想による主体的な研究を支援するもので、村瀬さんには来年度から研究奨励金が支給されます。研究課題は「有機フッ素化合物を主軸とした複合曝露による次世代影響とその作用機序の解明」です。

 

村瀬渉さんと小島弘幸教授

 

村瀬さんに直接話を聞きました。

Q1. 学振 DC2 の内定について
「正直驚きました。支えてくださった指導教官の小島先生をはじめ研究室の先生方、家族など周囲の人に感謝でいっぱいです」

 

Q2. この研究テーマを思いついた経緯は
「日本免疫毒性学会(JSIT)2022 で有機フッ素化合物(PFAS)の専門家である Dr. Jamime (米イーストカロライナ大学教授) と議論する機会をいただき、新しい環境化学物質である PFAS に強い興味を持ったことがきっかけで思いつきました。元々、当研究室は、環境化学物質の毒性影響解析に独自の技術を持っています。しかも、PFAS は近年日本の土壌・水・ヒトの血液などからも検出され社会問題となりつつありましたので、コレだ!と思いました」

 

Q3. 研究の面白さについて
「実験のデータを出すと言っても、本当に色々な準備が必要になります。事前に沢山の論文を読み、自分自身の実験が妥当かを考えて実践していく。当然、失敗もありますが新しい結果が出たときに研究の面白さを強く実感します」

 

Q4. 将来どのような研究者になりたいですか?
「科学を通じて、色々な方の健康を守る研究者をめざしていきます」

 

Q5. 最後に後輩達へ一言お願いします
「本学には、凄い先生たちが沢山います。当研究室以外にも中川(宏)先生など様々な先生方から研究室の垣根を越えてアドバイスをいただき、今回の採択になったと思います。もし、すこしでも研究に興味があるなら(大学院への)進学も面白い選択肢になるのではないでしょうか」

 

村瀬渉さんと環境衛生学分野所属の学生

アーカイブ

Line Instagram X YouTube