GPA制度
GPA制度は、アメリカなどの大学で一般的に行われている世界標準的な成績評価方法で、日本でも多くの大学で導入 されています。
GPA(grade point average:グレード・ポイント・アベレージ)とは、履修した授業科目の成績評価を所定の点数=GP(grade point:グレード・ポイント)にして、1単位あたりの平均値を表したものです。
GPA制度の導入により、成績の全体的な状況が数値として単純化されて示されるため、 学習の成果・到達度を確認しやすくなりますから、学生のみなさんが主体的に学習をすすめるために活用することなどが 期待されます。また、教員も学習指導などの資料として活用することで、これまで以上に的確で、きめ細かい指導等を 行うことができます。そのほか、世界標準的な成績評価方法のため、留学の際などに学力を計る指標となります。
本学では、2015年度第1学年入学生からGPA制度を導入し、次の事項の参考資料として活用しています。
- 学生の学修指導
- 本学奨学制度の適用の継続にかかわる判定
- 履修する学生の人数を制限する授業科目等における学生の選考
GPA制度の算出方法等について
GPは評価(評点)区分ごとに次のとおり設定しています。
評価(評点)区分とGP
評価等 | 評点 | GP |
---|---|---|
優 | 100〜90点 | 4 |
89〜80点 | 3 | |
良 | 79〜70点 | 2 |
可 | 69〜60点 | 1 |
不可 | 60点未満 | 0 |
失格 | – | 0 |
履修無効 | – | 0 |
GPAは、原則として履修登録したすべての科目を対象に次の計算式により算出します。
GPAの計算式
GPA= | (履修登録した授業科目の単位数×左記授業科目のGP)の合計 |
履修登録した授業科目の単位数の合計 |
※小数点第2位を四捨五入
GPAの計算例
科目名 | 単位数(a) | 評価等 | 評点 | GP(b) | a×b(c) |
---|---|---|---|---|---|
〇□学概論 | 2 | 優 | 92 | 4 | 8 |
□〇学実習 | 4 | 85 | 3 | 12 | |
△〇学演習 | 2 | 良 | 73 | 2 | 4 |
〇△□学Ⅰ | 1 | 可 | 65 | 1 | 1 |
〇□学各論 | 2 | 不可 | 58 | 0 | 0 |
合計 | 11 | – | – | – | 25 |
GPA | 2.3【25(cの合計)÷11(aの合計)=2.27】 |
GPA算出の対象科目・対象除外科目について
- 対象科目
履修登録した全授業科目(不可・失格・履修無効を含む) - 対象除外科目
- 卒業要件の単位に含まれない授業科目
- 編入学等の場合の単位認定科目(成績評価のないもの)
- その他特に指定した授業科目
(3)については、学部・学科により取り扱いが異なりますので、ガイダンス等で確認してください
学期・年度GPAと通算(累積)GPAについて
- 学期・年度GPA
特定の学期・学年に履修した授業科目を対象に算出します。 - 通算(累積)GPA
入学時から現在までの履修した授業科目を対象に算出します。
GPA対象科目の履修登録取消制度について
GPAは、原則として不可・失格・履修無効を含むすべての履修登録した授業科目により算出されますから、 授業科目の受講を途中で取りやめた場合にGPは0となり、GPAを下げる要因となります。 そこで、学生のみなさんが受講をとりやめた授業科目についてGPAの算出から除外するための 「GPA対象科目の履修登録取消制度」があります。
履修登録手続きを完了して履修が確定した授業科目(GPA対象科目)について、授業開始からおおむね6週間経過後に、 履修登録取消の手続きを行う期間が設定され、履修登録の取り消しを行うことができます。
所定の手続きを行い履修登録を取り消した授業科目は、GPAの算出の対象にはなりません。
また、所定の手続きを行わないで受講を取りやめた場合は、GPAの算出の対象となりますので、注意してください。
ただし、必修科目(コース必修科目を含む)については履修登録の取り消しを行うことができません。
登録取消期間や手続き等の取扱いの詳細については、学部・学科により異なる場合がありますので、 ガイダンス等で確認してください。
なお、この制度はGPA対象除外科目には適用されません。