文部科学省「平成16年度現代的教育ニーズ取組支援プログラム」
地域への健康支援と融合・連携した学生教育

実施報告

北海道医療大学は、地域連携を構築する上でほどよい人口二万人の町・当別町に立地している。当別町は、平成15年に施行された健康増進法に先立ち、「みんなでつくろう健康とうべつ」という健康推進計画を立案した。従来から本学歯学部が同町に立地していることから「歯の健康」も含めた対策となった。そこで本学は「当別町二万人歯の健康プロジェクト」を立ち上げ、町の中心部に歯科健診施設「歯の健康プラザ」を設立した。「歯の健康プラザ」の特色は、今日の歯科診療が歯に問題があると自覚して来院する「患者待ち体制」であるのに対し、地域住民全員が歯科健診できる体制を教育機関と行政が一体となって整備し、住民の健康増進を図ることにある。さらにここを舞台に町民を模擬患者として養成し、学生教育へも参加できる体制を構築した。これは全国でも類をみない「キャンパスレス教育」という新たな考えの実践となり、新しい口腔健康管理モデルを世に提供するとともに、本学の学生に対して、新しい教育の場を提供する。