生活習慣病

(Life-style Related Diseases)

1)生活習慣病(Life-style Related Diseases)とは

生活習慣の改善をすることにより、病気の発症や進行が予防できる病気をいう。

これまで、成人病対策として二次予防に重点をおいていた従来の対策に加え生活習慣の改善を目指す一次予防対策を推進するために新たに導入された概念。

したがって、従来いわれてきた成人病と重複する疾病(病気)も多数あるが、厳密には上記の概念に基づく疾病すべてを含むものを生活習慣病と定義し区別される。

2)主な生活習慣病

糖尿病、高血圧、狭心症・心筋梗塞、脳卒中、悪性新生物(がん)、痛風・高尿酸血症

3)生活習慣病に関係のある主な因子

睡眠時間、喫煙、適正体重、飲酒、運動、食事の取り方、食品の種類、ストレス

4)食品の種類や食事の仕方が生活習慣病予防に重要な理由 

2)であげた病気の中でも、その病気の発症に生活習慣が主要因ではない場合もあります。

例えば遺伝的な要因、性別、外部環境要因なども複雑に関与して2)にあげた病気が発症する場合もあるのです。これらの要因は生活習慣とは別の要因であるため、これらの要因を排除するように私たちが努力することは難しいと言えます。

しかし、生活習慣要因(すなわち(3)にあげたような要因)は努力次第で改善することが可能であり、その努力によって生活習慣病の発症を極力防ぐことも可能になってくるのです。

3)にあげた要因の中で、食事の取り方や摂取する食品の種類を見極めることは高齢化社会となったわが国においては極めて重要です。つまり、それだけ長期間の毎日の食生活の積み重ねが自分の体に影響を及ぼすことになるからです。

 

(最終更新日:1999.4.7)

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