Laurel (月桂樹:ローレル)

1)月桂樹(ローレル)とは

学名:Laulus nobilis L.。クスノキ科の常緑小高木で、地中海沿岸地方原産。花は5月に咲き、淡黄色で芳香がある。葉をBay Leafと言い、生あるいは乾燥葉で、スープやシチューなどの料理に入れ、カレーライスや菓子の香味料にする。

果実は薬用とされることがある。

2)ローレルの成分

ローレルに含まれる精油成分には、1,8-cineol(30-70%), linalol, methyl eugenol, pineneなどのテルペン類(基本骨格が炭素数10)及びcostunolideなどのセスキテルペン類(基本骨格が炭素数15)が多数報告されている。

3)ローレルの機能性

ローレルに含まれるセスキテルペンのcostunolide(コスタノライドまたはコスツノライド)をラットに経口投与し、アゾキシメタン(azoxymethane)誘導大腸ガンに対する予防効果(文献1)やマウスに対する解毒代謝酵素活性化作用(文献2)があることが報告されている。

文献1:Kawamori, T., et al., Cancer Res., 55,1277(1995).

文献2:Wada, K., et al., Natural Medicines, 51, 283(1997).

(最終更新日:1999.2.22)

このペ−ジの青色の文字はその言葉の説明あるいは資料デ−タベ−スにリンクしています。ご利用ください。

キ−ワ−ド索引へ/研究者向けトップペ−ジへ/一般の人向けトップペ−ジへ/

和田研究室トップペ−ジへ/衛生化学講座トップペ−ジへ