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   歯周病は、口腔内細菌を原因とする感染症であり、その症状は咬合や喫煙・糖尿病などの状態によって悪化することもあります。

歯周病の治療では、原因である歯垢とその保持因子である歯石の除去を主とする歯周基本治療を徹底的に行います。しかしながら、垂直性の骨欠損がある部位や複根歯の分岐部病変部位では、歯周基本治療の実施のみでは治療効果に限界があるため、歯周外科手術を行うことがあります。

 当分野の担当診療科である歯科内科クリニック総合診療室保存Iでは、写真のように、清潔域・不潔域の区別を行ったうえで適切な照明設備の下、確実な歯周外科治療を行っています。平成20年2月には、北海道社会保険事務局および厚生労働省から、このような診療環境と歯周病専門医4名を擁するスタッフの存在が評価され、「先進医療第103号、歯周外科手術におけるバイオリジェネレーション法」の当該クリニックにおける実施を受理されました。  
   再生療法(バイオリジェネレーション法)により、歯周病により失われた骨欠損の再生が認められた症例。

この治療に使用した材料はエムドゲインゲルといい、スェーデンのビオラ社で開発された新しいブタ歯胚組織使用歯周組織再生用材料です。主成分(エナメルマトリックスデリバティブ)は、子供の頃、歯が生えてくる時に重要な働きをする蛋白質の一種です。歯周病の状態によっては応用することが困難なこともありますので、詳細は当医局スタッフにご相談下さい。


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