5大学連携事業公開シンポジウム『北海道の地域医療支援の新展開を目指して』が開催されました

 11月6日(金)、札幌医科大学記念ホールにおいて、5大学連携事業公開シンポジウムが開催されました。このシンポジウムは、「北海道の地域医療支援の新展開をめざして」をメインテーマとして、地域の医療ニーズに対応できる高度専門職業人の養成を目的とした本事業において、来年度からの大学院修士課程の学生に向けた共通教育プログラムの実施を開始するに当たり、学生のみならず、一般市民の方々に広く事業内容を知っていただくために開催されたものです。
 当日は、今井札幌医科大学学長の挨拶、當瀬同大学医学部長による本事業の主旨説明の後、各大学の取組内容の説明に引き続き、次の4名の講師によるシンポジウムがありました(括弧内は演題)。
  • ・東邦大学医学部解剖学講座 教授 佐藤仁美氏(「医学部以外の学生を対象としたe-learningによる解剖学教育」)
  • ・北海道病院協会 理事長 徳田禎久氏(「北海道地域医療の現状と課題」)
  • ・札幌市立大学 学長 原田昭氏(「異分野横断型教育の可能性」)
  • ・北海道厚生局 局長 藤木則夫氏(「今後の地域医療政策について−医療行政の立場から−」
 シンポジウムでは、それぞれの立場から興味深い講演があり、参加者からも質問が出され盛会裏に終了しました。
 本事業は、広大な医療圏を抱える北海道が地域医療崩壊の危機に立たされている状況で、5大学の連携によりそれぞれの大学院教育の特長を融合した形の新しい教育体制を作り上げ、医学・医療に関する基礎知識を有する技術者・経営者、情報・工学及び経営に精通した医療者、また地域ニーズに対応できる医療人を養成することを目的としていますが、参加者は本取組により、地域の今日的課題を発見し、解決する能力を有する、即戦力となる高度専門職業人の輩出に期待をあらたにしていました。

シンポジストの講演に聴き入る各学長(前列)をはじめとする参加者

本学の取組内容の説明風景
(壇上は説明者の野川看護福祉学研究)

北海道厚生局 局長 藤木則夫氏の講演風景
(壇上右は座長を務める本学  松田学長)