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§9 ツィタデラ(Cytadela, Citadel),旧王宮博物館での王宮コンサート


7/2/2003 午前8時 @ホテル

さて,今日はまずツィタデラへと向かいますが,ツィタデラはワルシャワの北部にある監獄要塞跡で,位置的には,昨日行った旧市街市場広場よりも,ちょっと北にあるという感じです.ワルシャワ駅前からは30分ほどのトラム移動で到着すると思います.ということで,早速,トラムに乗って[01]目的地へと向かったのですが,昨日もソウだったように,どうもこのトラムを利用すると,乗り換えするときに方向感覚がなくなってしまい,ぐちゃぐちゃ[02]になりながらどうにか,ツィタデラの近傍にやってきた.という感じになってしまいました.

 
[01]トラムに乗って [02]ぐちゃぐちゃ

このあたりかな?という所で適当にトラムを降りて,地図を頼りにテクテク[03]と歩き出しました[04].数分後,ツィタデラと思しき壁に遭遇したのですが,??.入り場所がない.えっ?.壁沿いに歩いても.入り口がない・・・[05]

   
[03]テクテク [04]歩いたのですが [05]入り口がない

ないない何にも無い.おっかしい?と思っていたところ,入り口は今いるところからグルッとツィタデラをまわった川沿いにある,ということを発見(見取り図[02]でツィタデラを回っている線).やられたっ!(誰に?).しかたないので(自業自得)グルっと回って[06],大きな通りに出て,川沿いを歩きました[07].

 
[06]ぐるっと [07]まわって

30分ほど歩いて,あぁっ,あれがツィタデラ(?)[08].あっ.階段[09]がある.これを登るのですね.階段の途中には墓地[10]がありました.

   
[08]ツィタデラ(?) [09]階段 [10]墓地

階段を登りきると門[11]がありました.門をすり抜けると[12],今度は数門の大砲[13]があります(帝政ロシアがワルシャワ市民の反乱に対する対応策として作成されたもので大砲はワルシャワ市内を向いている)

   
[11]門 [12]すり抜けると [13]大砲が

ツィタデラには博物館があり,門を入って右にテクテクと進んで行くと見つけられる「10号棟」とかかれた建物がそれです[14].入館は無料[15]だったのですが,凝った展示方法は無く,1830年当時に使用されていたであろう監獄がそのまま[15]の形で公開されているだけでした.それでも,拷問用器具があっさりと展示されていたのにはチョット驚きました(このあたりは撮影禁止なので資料なし).

   
[14]10号棟 [15]入館無料 [16]監獄

ぷらぷらと30分ほど見学していたのですが,もうお昼過ぎです.今日はこれから会議の会場へ行かなければならないので,一回ホテルへ戻ります.何のために来たのか・・・(<迷うため).トラムに乗って帰ります.今度は迷いません[17-19].(ちなみに,トラムには,行き先を示す番号がかいてあって,地図を見ると,何番がどこへ行くのかが分かるようになっています.)

   
[17]今度は [18]迷いません [19]後方映像

会議での発表は明日なのですが,今日は会議が主催?してくれるコンサートがあるとのコトで,とりあえずは会議の会場へ向かいます.会場に向かうためには,また,列車を使用しましたが,列車は,相変わらず,危険な香り満載の状態で走っています.ドアは開けっ放しです[20].にもかかわらず,窓は壊れてて開きません,(まぁ,ドアが壊れて開かなくなるよりかは良いか)トコトコと乗車して40分後,会場に着きました.国際会議の会場では幾つかの発表やらセッションに参加して[21],さて,会議も終了し,あとは,コンサートです.

 
[20]開けっ放し・・・ [21]会場

実は,コンサート会場がどこなのか,この時点でもまだ知らなかったのですが,会議の主催者側で,会議の会場からコンサートホールまでバスを出してくれるとのコトで,平然と構えていました.ただ,とんでもないところへ連れて行かれたら,帰りが大変だなぁと思って多少びビっていましたが,とりあえずはお迎えのバスに乗り込みました.多少の不安感とともに,バスは,ゆるりと動き出しました.そして,バスは森の中に入って行きました.ああぁ,これでは帰れない.と思って,しかたないかぁと観念したころ,バスは,くるくると小道[22]を回って,ついには,一般のバス路線と思われるところを走り出しました.あっ,この路線のバスは,都心部へ行くやつだ(バス停に書かれているバスの路線番号で確認)[23]

 
[22]小道 [23]バス路線だ!

7/2/2003 午後6時 @旧王宮博物館での王宮コンサート

これで,方向がよければ都心へ近づく!でも,さかさまだと絶望的,おまけに,とき悪しくして土砂降りの雨が・・・.悲劇的結末を予測しながらバスの窓を見ていたのですが,20分ほどして,願いが通じたか,バスは都心へ.この川[24],知っている.幸福感の中,バスは旧市街市場広場へと向かっています.そして,なんと,バスは旧市街市場広場中央にある旧王宮博物館の前に到着.昨日,ここ,歩いた.そうですよね,コンサートホールがむちゃくちゃな所にあるとまずいです.ああぁ.こんなオチだったのですか.これなら,夕飯にも簡単にありつけます.これで,安心してコンサートに集中できます.雨も上がってきれいな虹がでている[25].

 
[24]さっきの川だ [25]神の思し召し

コンサート会場には200人くらいの観衆(半分は会議の人)がいました.この観衆の人たちが,30人くらいの演奏者を囲む感じで座っており,まるで王宮コンサートのようです(というか,旧王宮で行われているので,まさに,王宮コンサート)[26].天井とか壁にはどんドンどんと宗教画[27].演奏は,もう,目の前でおこなわれます,これはすごい.そんな中,指揮者の人が来るまでは,演奏者の人々はそれぞれ思い思いにばらばらで自分の楽器を鳴らしていたのですが,指揮者の人が時刻どおりに登場.すると,一瞬,しんっ,と静まり,とん,と指揮者の人が指を下ろした途端.どんっ,と音が,そして,それが一糸乱れなくあたかも,ひとつの楽器から音が出ているかのように演奏されました(ああ,もっと,すごい感じだったのですが表現しきれない...)何曲か演奏し終わると,途中から,笛を吹く人が追加されたりなんだりで,十分楽しめました.よかった,さすが,ヨーロッパ系の会議です.こちらはチケット[28].

   
[26]王宮コンサート [27]宗教画 [28]チケット

コンサートに大満足して今度は夕食.今日は,ここ旧市街市場広場の近くにあるポーランド料理専門店のSwietoszekへ行きました.お店は地下にあり,入ったときには誰もいなくて,大丈夫かいな?と思ったのですが,とりあえずは料理の注文ををしました:ポーリシュの農場スープ,ゆで卵の入ったスープ,そして,ポークのブルーベリージャム載せ.こんな感じで,ジャムを載せて肉を食べるのはヨーロッパの風習だとか.料理が届く頃には,他のお客さんもやってきて,お店の中がにぎわいました.料理のほうも大変おいしく,特に,ジャム載せお肉は甘辛くておいしかった.ずいぶんと楽しんだので,もう夜の9時30分をまわっています.おなじみのトラムで帰宅.なんとか,明るいうち[29]9時45分にホテルに滑り込むことができました.あしたはついに発表.ちょっと練習をしてから寝ます

[29]まだ明るい


 


§10 国際会議での口頭発表


7/3/2003 午前10時 @国際会議での口頭発表

 本日は会議の日です.朝7時に起きて朝食を食べて,その足で,会議の会場へと向かいます.会場に着いたのは10時くらいでしたが,私の発表は午後なので,取り敢えずは他の方の発表を聴きます[30, 31].お昼になると,別室でポーランド料理が出されたのですが,昨日食べたのと同じメニュー(赤いスープと,卵入りスープ,そして,ジャムつきのポーク)でした.(これって定番なの?),あとデザートに,しっとりとしたチョコレートケーキもでました(甘党).昨日のコンサートといい,アクティビティが充実した会議です.午後2時頃から私の発表.ちょっと緊張しましたが[32]無事終了.一応,質問もしてもらえました.(言語の壁は厚いけれども,それはそれで,面白い効果が出ると思われます,論文読むにしても,人の発表を聞くにしても,外国語だと物凄い集中して理解しようとするので・・・).発表が終わるとほっとします.他の先生にご挨拶をして帰路につきます.帰りはまたバスですが,ぼ〜っとしているうちにホテルに戻りました.

   
[30]色々な [31]発表 [32]必死の発表(当人)

ホテルに戻った後,ちょっと,新世界通りを見学.解放された状態で見学です.その後,夕飯近くになって,ちょっと小腹がすいたので,何か食べようと市内をうろうろしていたのですが,中央駅の地下にスーパーマーケットを発見.到着当初は何やら恐ろしくて長居できなかった地下なのですが,なんか慣れてきたので(でも,このあたりが危険なので,気を引き締めて・・・.ちなみに,地下には常に警官の人が見回りをしています.)1時間ほどかけて,夕飯やら何やら日常品などを購入.地元のスーパーには興味深い食品やら日時用品が販売されているので,来店するのが楽しみです.その後,ホテルへ戻って,ホテルの部屋で飲食.ぱん,チーズ,はむ,などスーパーにあるものですが,結構おいしいですし,ホテルの窓から見えるワルシャワ市内の風景を見ながらくつろいで食べました.もう,あしたは,帰宅です

 


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