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§7 クラクフからワルシャワまでの鉄道の旅,クラクフ駅,ワルシャワ中央駅,ワルシャワ東駅


6/30/2003 午前8時 @ホテル

7時起床.普段の運動不足にも関わらす,ここのところ歩き通しているので,体のあちこちがカナリ痛くてだるいです.それでも,昨日はよく寝れて,体調は万全です.一番最初,クラクフに着いたときは治安に対する不安と,ホテルのあまりにもの騒がしさに茫然自失としたのですが,3日目の朝を迎えるにあたり,治安に関しては自らしっかりとしていれば問題無いということもわかり(かばんには鍵,極力人の多いところを歩くなど基本を抑えればok,ただし,油断は禁物),ホテルにしても,寝るとき耳栓をしていれば熟睡もできますし,朝はびっくりするほど穏やかで静かなので,かなり,エコノミーにもかかわらず優雅に過ごすことができました(ちなみに,ホテルは二つ星☆☆).おまけに,朝食のパン[01]やら玉子焼き[02]もおいしく(二日目に食べた夕食も最高においしかった),超高層ビル系のホテルでは体験できないオープンテラスの食事で,実に解放的気分を満喫することができました.大満足です.クラクフはコレでおしまいで,午前11時発の特急で最後の目的地である(また,本来の目的である会議の開催都市)ワルシャワへと向かいます[03].荷造り荷造り.

   
[01]パン [02]玉子焼き [03]経路

6/30/2003 午前11時 @クラクフ駅

 列車の発車時刻は11時ちょうどなので,その30分前ぐらいにホテルをチェックアウトしました.これでクラクフともお別れです.天気は快晴,駅まではテクテクと歩いても数分で着きます.駅には,幾つかのキヨスクがあり,ワルシャワの地図を購入[04].地図は,地元で売られているものの方が,地名が現地語になっていて,ストリート名が書かれた現地の青看板を見ながら居場所を確認できるので,便利です.

[04]地図

ワルシャワの地図をなんとなく見ていると,ほどなくして,列車が入線[05].乗車率はほぼ100%でコミコミの状態です.列車は特急なので,1等車も2等車もコンパートメント方式ですが,2等の場合には1つのコンパートメントに8人,1等の場合には6人が座ります[06].今回は1等の方に座ったのですが,コンパートメントには,ぱんぱんの6人が座っており,どうにも,圧迫感があります.これなら,アウシュビッツに行ったときの鈍行のほうが開放感あるかも...ある程度の大きさの荷物(縦50cm幅30cmくらい)であれば,座席の上にある棚におくこともできますが,それ以上の大きなスーツケースの場合には,通路にポイするしかありません[07].よっこらせっと荷物を棚に置いて,数分すると,列車は定刻どおり11時に何の合図もなく,す〜っと動き出しました.もしかすると,定刻に着くかも・・・.

   
[05]入線 [06]コンパートメント [07]荷物をポイ

列車の中では,先ほど買ったワルシャワの地図を見て,国際会議が開かれるワルシャワ電電公社?(公社ではないと思いますが,いわゆる日本で言うところのNTTに対応します)の場所を確認.う〜ん,中央駅から列車で10くらいの駅を経由して初めて着くほどに遠いところにありますねぇ,中央駅から10KMか...車窓には,晴天の下,のどかで広大な田園風景[08]がエンドレス[09]に続いています.途中,気を失う[10].

   
[08]田園風景 [09]エンドレス [10]気絶

お昼ごろに目覚めて,ちょっとお腹がすいたので,食堂車へお昼を探しに行きます.食堂車はカナリ狭いのですが,何人のかの人は立ち食いをしています.食堂車の置くには厨房?があり,そこには,ポーランド語と英語表記がされたメニューが張られていました.チーズサンドイッチとオレンジジュースを注文.「おぅらぇんじぃじゅ〜すぅ」,と発音したら「コーラ」を渡され,茫然自失.こっちといって指差し確認でオレンジジュースを購入.(なお,敗因は,oRangeのRに無茶苦茶気を取られて,ものすごい巻き舌になったことと思われます.いっそのこと,「おれんじ,じゅーす」,って言えば通じたか・・・.)チーズサンドは,フランスパンの間にチーズが挟まっていました[11].たべおわれば,もうそろそろ,ワルシャワに到着します.車窓には,少しずつ建物が増えてきました[12, 13].

   
[11]昼 [12]少しずつ [13]建物が

もうそろそろワルシャワ中央駅というところで[14],なんちゃって日本風広告を発見.なんともな中華風でちょっとベトナムっぽい日本だ[15].

 
[14]中央駅近くの駅で [15]なんちゃってニッポン

6/30/2003 午後2時 @ホテル

ワルシャワ中央駅に到着.フォームは地上にあるのですが全体的に暗く,ちょっと安心して写真を撮る雰囲気でもなかったので[16],急いで駅を離れて,そのまま,ホテルへ急ぎました.今回のホテルは,昨日と打って変わって高層系の大型ホテルです.窓にはワルシャワの都心部の光景が広がります.[17, 18]
   
[16]くらい・・・ [17]打って変わって [18]都会風

これから国際会議の会場へ向かい,参加登録を行う予定でいます.会場はワルシャワの中央駅からカナリ離れているので,列車で移動しようと思い,再びワルシャワ中央駅へと向かいました.ホテルからテクテクと歩いて数分で駅に到着,駅に張ってある時刻表を見て,目的地までに行く列車が1時間に一本であることを知りましたが,ちょっと少ないなぁという感じです.まぁ,ともあれ,チケット売り場へ行って,”Warszawa-Miedzeszyn”と目的の会場近くの駅の名前を書いた紙を,チケット売り場のおばちゃんに手渡ししました.すると,おばちゃんは,だめだめ,と言った表情をして,何か話しています,でも,ポーランド語なので分からず.実は,買い求めたチケットの窓口が地下にあったので,もしかしたら,地上にあるチケット売り場で買うのかなと思い,地上のチケット売り場[19]で買おうとしても,また,だめだめ.困った.

[19]地上のチケット売り場

茫然自失としているところで,駅のインフォメーションセンターを発見.インフォメーションセンターは英語可.早速,”Warszawa-Miedzeszyn”へ行きたいといったところ,この駅からは行けない,と窓口のお方が言っています.へっ?,と思っていると,この近く(歩いて5分くらい)にもう1つ駅(ワルシャワ東駅:Warszawa - Srodmiescle シルドミエシチェ駅)があり,ローカル線はこちらから発車するとのこと.あれまと思って(でも,これは分からない...),指示された方向へ歩いていくと[20],ああ,ありました駅(?),と思われる入り口が[21].

 
[20]歩いていくと [21]駅と思われる・・・

でも,これがかなり,危ない雰囲気です.まっくらで,とても首都の中央の駅とは思えない雰囲気です[22].更に,駅はどうやら地下にあるようで[23],その地下に下るためのまっくらな階段がとにかくアンモニアくさいのです.なんか,物凄いこと[24]になっていると思いつつも,列車に乗らないわけには行かないと思い,一念発起して地下へ下ります.ほどなくすると,くら〜いところにチケット売り場があり,ここで,さきほどの地名が書かれた紙を渡して,やっと,チケットを購入することができました.

   
[22]思えない雰囲気 [23]地下? [24]物凄いことに・・・

チケットを買うと,すぐ,数分後に目的の鉄道が到着.あちゃぁ〜(死語).おもいっきりペインティングされてるよ...[25]しかも,車内もカナリすさんだ雰囲気です.こっ,これは,大丈夫?と思いつつも,固まって座席に座りました.列車はしばらく地下鉄状態で,まっくらな中をコトコトと進んで行きます.しばらくすると,列車は青空の下に出ます.この時点でちょと安心しました.

[25]すさんでる・・・

その後,列車は,ワルシャワ市内をとこトコとこトコと進んでいき,40分後にようやく目的の駅に到着しました.あれまぁ,無人駅だ.えっ?,帰りのチケットはどうやって買うの?,と思ったのですが,まや,取り敢えずは,会議の会場へ行きました.途中,地元の子供(男性,小学生)4人に,おおぉ,日本人だ,といわれ,その小学生たち,手を合わせてお辞儀の格好をして勝手にウケテいます.なんでもいいけど,アジア各国の風習がごっちゃになっている気がします.このあたり,ワルシャワでもカナリ市部から離れたところなので,日本人が珍しいのかなぁと思い,ちょっと愛想を振ったら,ものすごくウケタ.やれやれ・・・.でも,悪気は無いようです.さて,この近くに会場となるワルシャワ版NTTがあるはずなのですが,どうみても,住宅街です[26, 27].おっかしぃなぁと思っていると,会議のバッチをつけた人を発見.やはり,このあたりだと思って周りを見渡すと,標識を発見.あった,ありました,すごい,なんか,森の中に会社があります[28].

   
[26]住宅街 [27]の小道 [28]奥の建物がそれ

すごいなぁ,と思いつつも,会場の中に入り参加登録をしました.別刷りやバッグなどをもらいましたが,いくつかのセッションに参加してから,さて,どうやって帰ろうかと思いたちました.そこで,会場の係りの人に,帰りの鉄道のチケットはどうやったらかえるの?,と聞いたら,「いぁや,買えないんですよ」.ひゃぁ.まずい.どうやら,このようなローカルなところに来る際には,往復チケットを買うことが不可欠だそうです.でも,帰らないとまずいので,他の方法では?ときいたら,バスがあるとの事.乗り場が分からないので,係りの人に案内してもらったら,ちょうどバスが来ました.はしれっ,のれっ,乗った.すわった.つかれたっ[29].

[29]のった!

肝心のチケットは(?)と思って,運転手さんに話しかけても,最初,英語が通じず困りましたが,なんとか,身振り手振りでチケットを購入できました.あとは,満足するまで乗っているだけです.バスは,都心部に近づくにつれ,満杯になってきました.会議のレジメなどを読んでいると,小一時間ぐらいしてやっと,市部らしきところに入りました.あとは,中央駅が見えるまで我慢して乗っていて,見えたところで適当に降りました[30, 31].

 
[30]この辺りで降りるか・・・ [31]ホテルまで歩いて

ふ〜っ,何とか無事に帰ってくることができましたが,かなり,危なっかしいことをしたような気がします.もうちょっと下調べしないと...ホテル[31]の部屋に戻って小休止.その後,夕飯を食べに再びホテルを後にします.

[31]ホテル

ワルシャワ市内には,縦横無尽にトラムが走っています.トラムのチケットには,一日券というのがあります.それを買って,最初に乗ったトラムで時刻を自分で刻印すれば,24時間乗り放題です.これは楽チン.しかも,7zlと大変安いので,迷わず購入[32].これで,明日の午後五時までなんでも乗り放題.まずは,近場を走っているトラム[33]に乗って,ちょっと移動.そして,乗り換えて次のトラム.うん,楽です.

 
[32]24時間チケット [33]トラム乗り場

乗り換え時には,十字路の道路をまたぐことになるので,地下の連絡口を通らなければならないのですが,全工程を歩くよりは,ずいぶん楽だし,時間も節約できます.夕飯の場所へもすぐにつきました.ここは,先日ホテルで食べたポーランド風の餃子の専門店.ミックス餃子(ポーランド風)と,フルーツ餃子(ポーランド風)を注文.フルーツ餃子はアイス天ぷらに通じるものがある.お味は・・・・.さて,帰りもトラムを使ってショートカット.途中,クラクフでも食べたマグナムアイスを購入.疲れているときには,このクドさがたまりません.つかれました.これからねます.
 


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