〔研修期間〕

 平成23年6月3日(金)、4日(土)

〔研修講師〕

  • 戸枝 陽基氏(NPO法人 ふわり)
  • 鈴木 直也氏(NPO法人 起業支援ネット)

6/3(金)

「ソーシャルインクルージョン」
 福祉を豪華客船型とイカダ型になぞらえ、豪華客船の社会福祉法人よりもイカダ型であるNPO法人のサービスがあれば利用者のニーズに応えることが出来ること。利用者の最高のサービスを受けるためにも、小回りが利いた自由度の高いサービスの方が良いことをお聞きしました。
 また、“山に登る”を例に出し、大小様々な山があり、そこに登るための準備が大切なこと。頂上に登りきった法人の代表の存在意義と役割についてお話を頂きました。

イベントの作り方
 平成23年度潜在的有資格者等養成支援事業を活用してイベントを開催する4名の4画を基に、4グループに分かれてインタビューしました。企画を説明する人1名、1ンタ1ューする人1名、そのインタビューをフィードバックする人1名1構成し、お互いのやり取りの中から、企画者は自分のイベントの整理や不足部分の確認を行い、インタビューする人は、あらゆる情報を聞き出すことができ、お互いの良い所を褒めてフィードバックすることで、さらにアドバイスをもらいやすい状況になることを学びました。


6/4(土)

イベント戦略マップ
 各自で、開催する予定のイベントをマップに記入していき、【ターゲット】【イベントの目的】【イベントの内容】【成果】【マネジメント】の5つに注意をしながら記入していきました。この5つの点をシンプルに書けることで、企画がまとまることを体験しました。

ブラッシュアップ@
 マップが完成した後、ペアになってお互いのイベントを発表し合い、様々な意見交換を行いました。アドバイスをもらうことで、自分の考え以外にも新しい発見が出来、お互いのイベントについてより深く追求することができました。

ブラッシュアップA
 次は、企画したイベント内容に近い人同士でグループを作り、その中で再び意見交換を行いました。自分の地域の実情とは異なった状況を聞く事や、他の地域ならではの問題があることなど、イベントの内容について深めただけではなく、意見交換の場にもなり様々な情報を得ることが出来ました。

集客戦略シート
 イベント概略マップで作成した中の、『ターゲット』に焦点を当てて、お客様のニーズを掘り起こしていく作業を行いました。
 “地域住民”と言っても、さまざまな人がいて、地域の“高齢者”“若者”“子ども”に向けた情報発信の仕方(回覧板からネット、ツイッターなど)や内容によっても異なってくることを確認しました。

チラシの作成
 集客戦略シートの中で、一番使用頻度が高いであろう「チラシ」を各自30分で作成しました。紙の使い方、色づかい、文字の構成、内容、イラストなどなどそれぞれ違った色々なチラシが完成しました。
 それを全員で回して見て行き、ふせんに良かった点と改善するべき点の2つのアドバイスを書いていき、最後にその人に渡すという手法を使い、チラシの作り方を学んでいます。1つの作品を作る作業が、イベントに対してもいい効果が現れることを気付かされました。


イベントまでの流れ
 イベントまでのスケジュールと必要な書類について、パワーポイントで確認しました。イベントの規模によっても、出演者によっても段取りが異なったり、綿密なスケジュールを組んだ中でイベントまでの取り組みを整理していかなくてはいけなかったりと、改めてスケジュールの大切さを知りました。また、そのために必要な書類がスライドに見せて頂いただけでも多量にあり、まだ紹介しきれない細かなものもあるとあって、イベントを開催するにあたっての書類の準備が肝心であることも学びました。

 最後に・・・
 昨年度から引き続き参加されている方に加えて、新たに今年度から参加されるかたが4名加わりました。参加された4名ともにみなさん高齢者の分野で、今まで障がいの分野が多かった中で新鮮な意見交換が出来たと思います。今回の研修でまた新たに横のつながりが増えました。次回以降の研修を通して、さらに情報共有し広げられる機会になることを願いつつ、更なるスキルアップを目指したいと思います。

NPO法人しりべし地域サポートセンター 小川 貴之