5月14日(土)13:00から、北海道自治労会館にて『北海道若手福祉従事者キックオフイベント』を開催しました。
今回のキックオフイベントは、漫画「ヘルプマン!」の作者くさか里樹氏をお迎えして「漫画ヘルプマン!と現場実践からみる、介護の楽しさとは・・・」というテーマで基調講演をしていただきました。

会場には「ヘルプマン!」を愛読している福祉職員や学生も多数出席…。
くさか氏は「ヘルプマン!」を通じて読者に伝えたいこと、福祉の現場を取材して感じたこと、全国で活躍する実際のヘルプマンの様子などを話してくださいました。また、これまでの作品の裏話や今後の展開なども聞くことができ、次回以降がとても楽しみになりました。

福祉・介護は「人の幸せを演出できる仕事」。現在普遍化している福祉の地獄のようなイメージとは真逆のことであり、その事実や本来のあり方の啓発のために介護を舞台とした人間ドラマを描いたのだとおっしゃっていました。
また福祉職員へは、別の個人である「相手」の気持ちに副えないのは、あたりまえのことであり、それを認めずに自分のハードルを上げて自信を失うのは非常にもったいないことであると伝えてくださいました。
「劣る部分も欠点もその人の個性であり、失くす必要のないものだと自覚することが大切である。自分で自分を認められぬうちは他者からも認めてはもらえないため、第一に自分を責めず、認める事が支援者には必要である」と話されました。
その後、若手福祉従事者実践報告会を開催。
高齢・障がい・相談分野から1名ずつ登壇していただき、それぞれの活動や悩み、福祉・介護の養成学校の学生たちへのアンケート結果などをお話ししてくれました。

登壇者は、以下の通りです。
高齢者ケアの視点から:石川 哲也(有限会社グッドライフグループホームアウル登別館)
障がいケアの視点から:横田 雅之(社会福祉法人栗山ゆりの会ハローENJOY岩見沢)
相談支援の視点から:川岸 正和(社会福祉法人北海道友愛福祉会静苑ホーム)
コメンテーター:くさか里樹氏
進行:藤本一貴(社会福祉法人当麻かたるべの森共生舎)
その後、イベント総括と福祉・介護人材サポートネットワーク構築事業説明をさせていただきました。
その一方で、東日本大震災にかかる義援金・物資の御礼と現地支援活動報告もさせていただき、現在の被災地の状況や、必要とされる支援についてみなさんにお知らせしました。
