東日本大震災にかかる義援金・物資の御礼と現地支援活動報告

義援金の御礼

 皆様からお預かり致しました義援金ですが、総額951,152円となりました。
 多くのお気持ちありがとうございます。引き続き、下記口座及び新たに口座を開設して義援金を募っております。皆様の温かいお気持ち心よりお待ち致しております。
 なお、義援金の受付期間は決めておりません。一時の盛り上がりとせずに、細く長く続けていきたいと思っております。義援金の使い道等については、金額が一程度を超えた段階で、日本財団等を通じ被災地へ送ります。このことは、今後しっかりと御報告していきます。

義援金受付口座窓口
ゆうちょ銀行 店番19080 口座番号32343311
口座名義:北海道福祉介護人材サポートネットワーク会

北海道銀行 当別支店 普通 口座番号0690976
口座名義:北海道福祉・介護人材サポートネットワーク義援金


支援物資の御礼

 5月2日に皆様にお願申し上げた、岩手県田野畑村への支援物資の御協力に関して、多くの皆様から、予想以上の物資のお届けがありました。当法人で集めた分だけでも、2Tトラック1台分ぐらいになり、田野畑村の皆様から感謝の言葉が寄せられました。現地の情報ですと、避難所や仮設住宅で暮らされている方々には、物資が行き届いているものの、自宅が半壊した方々には物資が届かない状況にあるようです。引き続き、田野畑村の仲間たちと連絡をとりながら状況を把握し、皆様に再度お願いを申しあげる際は、御協力賜わりますようお願い申し上げます。

※写真は、現地で物資を仕分けするゆうゆうのスタッフ(左)、皆様から届いた物資の一部(右)


宮城県石巻へ

 平成23年4月19日から21日に、私とゆうゆうのスタッフ小西君と、愛知県社会福祉法人むそう理事長の戸枝氏と宮城県仙台市、石巻市へ現地の情報交換と今後の活動の方向性を定めるため向かいました。
 テレビや新聞などの情報からは程遠い大惨事。一番の違いは空気の重さ。壊滅した街並みに言葉を失いました。

※写真は、仙台市若葉地区のガソリンスタンド(左)、石巻市の「黒い学校」と呼ばれている津波と火災により壊滅した小学校(右)

 地元の人の御厚意で、石巻市では避難所となっている小学校での情報交換を実施できました。当初1500名ほど生活されていたそうですが、現在は300名。この300名こそが行き場所がなく苦しんでいる方々なのであります。狭い教室の中に何人もの方々が暮されていて、その日はあくる日に学校が始業するから退去しなくてはならないと途方に暮れていました。そして、何より介護を必要とする高齢者をケアする専門家が誰もいない。誰に頼めばいいのかもわからない。僕らがいくと、福祉の人ははじめて来たと言われました。知られていない。頼りにならない。大きな大きな衝撃です。わが業界の専門性とは何なのだろうか。情けない。
地域で支えることなんて理想論で、一番困ったときは施設なんだ…。


岩手県田野畑村へ

 宮城での悲壮感からなかなか立ち直ることが出来ずにいました。結局のところ、「福祉なんて」と、どこか不貞腐れていたのかもしれません。そんな最中、友人を通じて、こんな状況の中、岩手県田野畑村で地域の中で前向きに障がい者を支えているNPO法人があるので、力を貸してほしいと、依頼を受けました。
 当別町を発つ3日前。突然の話にもかかわらず、すぐに準備をして、車を走らせ、フェリーに揺られ、また車を走らせ。15時間かけて田野畑村へいきました。田野畑村は、人口4,000名程度の小さな村。きれいな海と澄んだ空気、絶景の崖があり、畑もある。そんなまちで、障がい者の就労支援を進める「NPO法人ハックの家」。水産加工業を営んでいた御夫婦が地元の養護学校の先生にお願をされて、障がい者を受け入れて10年。すっかり、障がい者の魅力に引き込まれ、NPO法人を始めてた方々。しかしながら、津波の影響で、水産加工場を失ってしまいました。
 私たちが田野畑村で取り組んだのは、水産加工場に代わる就労の場を作ること。南幌の農家の皆様に苗をいただき、ゆうゆうのスタッフの長谷川君の指導のもと畑づくりをしました。南幌の皆様、本当にありがとうございます。南幌が生んだ畑の申し子長谷川君も大活躍でした。

※写真は、畑の指導をする長谷川君(左)、何もなかった畑にみんなで苗植え(右)

 田野畑村には5日間滞在しましたが、畑づくり、37mの大津波が襲った砂浜での薪拾い、盛岡市までの物資調達と、フル稼働で支援活動にあたりました。ひとつひとつの活動を終えるたびに「ありがとう。」と涙する「ハックの家」のスタッフ。ここには悲壮感から立ち直る福祉の原点がある。「困っている人がいたら走って駆けつけて手を差し伸べる。」なのだ。
 田野畑村では、今後の展望について打合せもしました。長期計画で、「ハックの家」はもちろんのこと、田野畑村の福祉をつうじた地域づくり。しばらく、田野畑村に通うことになりそうです。ここには、必要としてくれる人がいるのだから。

※写真は、ハックの家をバックに記念写真

みなさまへ

 一緒にハックの家の支援に携わりたいと思われる個人・団体の皆様。ご興味のある方々。ボランティアスタッフを募集しています。下記アドレスまで御連絡下さい。

yuyu24@cup.ocn.ne.jp ※件名に「ハックの家支援について」と入れてください。