〔研修期間〕

 平成22年11月19日(金)〜21日(日)

〔研修講師〕

  • 戸枝 陽基氏(NPO法人 ふわり)※1日目のみ
  • 鈴木 直也氏(NPO法人 起業支援ネット)
  • 夏目 浩次氏(社会福祉法人 ら・ばるか)※2日目から

11/19(金)

「利用者のライフプランを知る〜サービス・権利擁護・相談〜」
  アセスメントや、個別支援計画を立てる上で重要な視点について、戸枝さんからご講演いただきました。過去と未来と障がい特性の理解がなければ、ちゃんとした今日を組み立てられないというお話が印象的でした。

「利用者のライフプランを知る」
 戸枝さんのお話を踏まえ、アセスメントの練習をしました。グループに分かれてその中から事例提供者を1名選定。事例提供者は本人又は家族からという体で、他の3名がアセスメントをしました。このワークを通じて、自然な質問の流れが答えやすさにつながることなどを改めて学びました。

11/20(土)

「じゃんけん列車」
 あっという間に会場全体が仲良くなる技として、じゃんけん列車を体験しました。
「あなたの地域連携指数」
 それぞれ、地域で連絡を取り合ったことのある機関・人の名前を項目に沿って記入して行くことで地域との連携指数が分かる診断リストを記入しました。
「利用者のライフプランを知る」
 前日の続きとして、「体験学習」という確立された手法でアセスメントの練習を行いました。振り返りの仕方として、内省・チームとして全体の振り返りを行い、全体に好影響を与えたことについては名指しで、課題については全員のものとして行うことで次につながる学習となることを体感しました。

「会議の設計」
 会議の現状把握を各グループでやり方も含めて検討し、模造紙にまとめました。説明をしなくても分かるよう、ひとつの作品として模造紙にまとめるという作業が大変難しかったです。

 その後、議題設定の部分のみ「オープン・スペース・テクノロジー」という手法の一部分を用い、会議の設定やルールづくり、実際の会議、記録など会議に関する一連の流れを体験的に学びました。
 話し合われた議題は、「円滑な組織の体制って?」「共生社会の実現について」「地域における同職種・他事業所ネットワーク構築について」「職員の育成について(特に若手)」の4つで、それぞれが関心のあることについて話し合いました。

11/21(日)

「発声練習」
 言葉を形にする・相手に届いて浸透していくイメージを持ちながら複式で発声する練習をし、それぞれ今日の目標を発声しました。

「利用者の未来を考える」
 このワークでは、何年先に就労先やグループホームがどれだけ必要かが数字で出てくるため、事業所だけでなく地域でどのように資源を確保していかなければいけないかが目に見えて分かりました。実際の利用者さんを思い描きながら「立ち上げ戦略策定」のワークを行うことで、ニーズにあった事業の企画立案について学ぶことができました。

「A型事業所を地域にデザインしよう!」
 実際に就労継続A型事業所を運営している夏目さんからポジティブアプローチでのA型事業所の企画について学びました。講義後、チームに分かれて地域のリソース(強み)を出し合い、その強みを生かしたA型事業所をグループワークで考え、「ワールド・カフェ」という手法で共有し、企画をさらに深めました。


 この3日間の研修をとおし、人材育成の手法やフィードバックの仕方、会議の設定、ニーズを見越した具体的な事業計画やポジティブアプローチによる事業計画の作成について学ぶことができました。特に、ポジティブアプローチのグループワークでは、もともとあった事業計画の硬く難しいイメージから、強みを生かして夢を描き現実化していくということを体験することができ、楽しみながらも多くのことを学べたと思います。

 最後に。。。。
 研修2日目に偶然にも誕生日だった参加者の誕生日会をしました☆ 他のお客さんからも拍手をもらうという大サービスつきでした! おめでとうございました!