〔研修期間〕

 平成22年10月8日(金)〜10日(日)

〔研修講師〕

  • 戸枝 陽基氏(NPO法人 ふわり)※1日目のみ
  • 鈴木 直也氏(NPO法人 起業支援ネット)
  • 小田 泰久氏(NPO法人 楽笑)

10/8(金)

 「ふわりからむそうへ」。戸枝さんがNPO法人を立ち上げた理由、NPO法人立ち上げから現在に至るまでについて、映像も交えて講演をしていただきました。

 みなさん真剣です。必死にメモをとっています。

 その後は「先進事例のリストアップ」。戸枝さんの話も基に、前回までに学んだワークショップの技法を用いて、4人一組になり、知りうる全国の先進的な取り組みをしている事業所・法人をリストアップしていきました。事業所名、所在地、何故先進的と思われるかを出し合い、グループで10ヶ所あげて、発表しました。

 ポストイットに1つずつ記入していきます。全道のみならず、全国各地の事業所が出てきました。

 それぞれのグループで選んだ10ヶ所を発表です。それぞれのグループで重複している事 業所や、初めて知る事業所など、それぞれの知識・経験・学びの意識が交換されていまし た。

 みんなでリストアップした先進事例の中で、戸枝さんが行ったことのある・つながりのある事業所に丸を付け、実際に見聞きしてきた先進事例についてお話をしていただきました。 実際に見学に行く、講演等に行く際下調べを万全にするなど、つながることに一生懸命になること。肉体は死んでも存在(文化・思想)は時代を超えることができる、思想という遺伝子を残すためにどのようなパフォーマンス(手段)を取るか。というお話しが印象に残りました。

10/9(土)

 「私はこんな地域のリーダーになりたい」。アイスブレイクとして、それぞれの思う地域のリーダー像、自分はどのようなリーダーになりたいかを紙に書いて発表し合いました。

 それぞれのリーダー像が、各地で実現したら…。参加者のみなさんは、各地の地域福祉を担う大切な中心人物となります。その意識付けをすることができた機会だったのではないでしょうか。

 「訪問計画の作成」。今回講師で来られている小田さんのNPO法人 楽笑と、精神障がい者の地域生活支援センター(受講している方の中から選出)へ訪問すると仮定し、質問内容などを含めた訪問計画を立てるというグループワークをしました。
 そして、立てた訪問計画を基に実際にNPO法人 楽笑の小田さんと、地域生活支援センターの方へインタビューをし、報告書を作成し、感想や今後の展開・課題をグループ内で発表し合いました。

 NPO法人楽笑(愛知)へ訪問した前提で、小田さんに質問。質問する方はもちろんですが、質問される方も真剣です。

 こちらは、ハート釧路への訪問。参加者の宮崎さんに質問をしました。

 「組織の現状把握」。個人ワークとして、それぞれの事業所について「福祉サービス」「コミュニティサービス」「経営」という三つのカテゴリに関して長所・短所をポストイットに書き、グループで出し合いながら、似ているところ・違うところを共有しました。

 それぞれのグループで、模造紙を使ってまとめます。それぞれの意見や発言を大切に、ポストイットを区分していきます。

 グループごとの発表。違うグループの発表からも共感できるものがあったのではないでしょうか。

10/10(日)

 「研修を受けての成果と今後の目標」。アイスブレイクとして、バースデーリングという方法でそれぞれ発表していきました。

 「組織と関係者の未来予想(マイナスの未来)」。ワークブックの様式を使い、個人ワーク。現状から何もしなかった(成り行き任せにした)場合の、組織、事業、スタッフ、利用者、地域などの数年後の未来を考えていきました。

 一対一で3回自分の事業所のマイナスの未来について発表していくうち、皆さん暗い気持ちになっていき、全体の感想でも自分達がやらなければこうなってしまう、最悪の事態だけは避けたいと話されていました。

 「事業概要の作成」。似たような地域性などで3グループに分かれ、若手福祉事業者期待の星という設定で事業概要をそれぞれに作成しました。地域で何が求められているかを基に、事業理念・テーマを立て、既存の事業所との差別化をはかり、各グループそれぞれに特色のある事業を考えました。
その後事業のプレゼンテーションを行い、個人投票をしました。数人から投票した理由が発表され、それぞれのよさを確認し合いました。

 NPO法人 海人という事業所を立ち上げるという想定。地域活性を理念としてあげていました。

 NPO法人 再来(さいくる)を立ち上げる想定。循環型社会の発送が特徴的です。

 「すまいる」という事業所を展開する想定です。幼少期からのケアを理念として掲げています。

 この3日間の研修をとおし、先進事例を学び、組織の見通しを立て、マイナスの未来で現実を知り、事業計画で突破口を考える(先進事例からの学びも生かし)ということを一連の流れとして学びました。
 研修も折り返し地点になり、研修の意義の再確認や動機付けが行われたこともあり、参加する方々の意識にも変化が生じてきたように感じる第2回目でした。