がん看護コース研修
緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会

 平成28年11月15日(火)19時から北海道医療大学札幌サテライトキャンパスにおいて、文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン 地域がん医療薬剤師コース(インテンシブコース)「第2回 地域がん医療薬剤師養成基礎講座」としてシンポジウムが開催されました。今回は、「緩和医療の実際」をテーマに、NTT東日本札幌病院薬剤科 高橋健太先生、株式会社アインホールディングス 小島多加志先生をお招きし、病院薬剤師と薬局薬剤師、それぞれの立場よりご講演いただきました。
 講演内容は、はじめに高橋先生より、緩和ケアチームにおける薬剤師の取り組みについてご講演いただきました。オピオイド処方患者を対象としたカルテ回診の実施、院内でのポケットハンドブック作成、看護師向け勉強会などの取り組み、緩和ケアにおける薬剤師の役割として、薬剤の適正使用に向けた情報提供、治療への積極的介入、患者教育など積極的に行っていく必要があると語られました。
 次に、小島先生より在宅薬剤師の仕事を中心にお話しいただきました。超高齢社会である夕張市では、医師の指示で対応していく医療ではなく、他職種連携で患者の生活を支える医療を実施している様子をお話しいただきました。小島先生は終末期患者に対して、患者が抱える悩みだけではなく、患者家族へのグリーフケアの重要性について症例を交えて語られました。
 ご講演いただいた先生方は、病院、薬局によって違いはありますが、それぞれ緩和ケアにおける薬剤師の職能を発揮し、積極的に介入している様子が伝わってきました。
会場写真 会場写真

〜アンケートより〜
  • 疼痛アセスメントの流れが非常に勉強になった。
  • 症例を示され、薬剤師の介入方法が勉強になった。
  • 緩和ケアにおける薬剤師業務が理解できた。