がん看護コース研修
緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会

 平成28年10月26日(水)19時から北海道医療大学札幌サテライトキャンパスにおいて、文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン 地域がん医療薬剤師コース(インテンシブコース)「第1回 地域がん医療薬剤師養成基礎講座」としてシンポジウムを開催しました。今回は、「がん化学療法におけるチーム医療の実際」をテーマに、製鉄記念室蘭病院のがん化学療法に携わっている3名(医師、看護師、薬剤師)にそれぞれの立場から講演していただきました。
 はじめに、蒲原香奈子看護師より、化学療法センターの概要と看護師の取り組みについて、カンファレンスで共有した情報をもとに、薬剤師と共同で問診を実施し、円滑な外来化学療法業務に取り組んでいる事例を交えて説明していただきました。次に、杉浦央薬剤師より、外来化学療法における薬剤指導、プロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM)、薬薬連携に関して講演していただきました。PBPMにより、処方支援、代行オーダー等、今後の薬剤師業務として重要な業務について詳細に説明していただきました。また,近隣薬局との定期的な勉強会を積極的に行い、病院と保険薬局との密な体制を構築することを実践していることを報告していただきました。最後に、市村龍之助医師より、医療者が専門性を生かし、連携しながらチーム医療を推進していくだけではなく、患者・患者家族もチームの一員であること、また医療者は、患者や患者家族の思いを引き出し、チーム医療に生かすことの重要性についてご講演いただきました。
 今回のシンポジウムもそれぞれの専門分野における立場と臨床における役割、実践に即した内容でした。
会場写真 会場写真
 
 
 
〜アンケートより〜
  • がん化学療法の現場を深く知ることかができた。
  • 医師,薬剤師,看護師のサポート体制について理解できた。
  • 地方病院のチーム医療の現状を学ぶことができた。
  • コンコーダンス,ナラティブなどの用語に関する考え方が参考になった。
  • 実臨床の話から,自施設におけるがん化学療法運用に役に立つと思った。