がん看護コース研修
緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会

 平成28年9月10日(土)15:30からACU中研修室(1605)において、文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン がん看護コース緩和ケアリソースナース養成プログラム学生支援事業によるOCNS事例検討会が、北海道専門看護師の会共催のもと開催されました。
 今回のテーマは「遺伝看護の実践」で、参加者はCNS、CNSコース大学院生および修了生の合計14名でした。北海道がんセンターのがん看護専門看護師 畑中陽子さんから、遺伝子検査を受けることを提案された不安の強い乳がん患者さんに対する支援について事例提供を頂きました。その事例をもとに、患者の抱える遺伝子検査に対する不安に対するアセスメントと、その不安を軽減するためにOCNSとしてどのような方略を立てて関わるかについて、3つのグループに分かれて検討しました。また、アドバイザーとして、東邦大学看護学部の村上好恵教授にもご参加いただき、グループワークの発表に対してご助言をいただきました。
 グループワークでは、不安の要因について検討するとともに、患者さんにとって、遺伝子検査はどのような意味を持つのかという視点でも意見交換が行われました。また、家族や遺伝カウンセラーを含めた医療チームとどのように協働するかについて、参加者のそれぞれの経験に基づいた意見交換が行われ、村上教授の助言を得ることで、今後の臨床実践に向けた学びを深めることができました。
会場写真 会場写真 会場写真

〜アンケートより〜
  • グループワークにより具体的な介入の方法について理解を深めることができました。
  • CNSとしての視点 「遺伝」という言葉に惑わされずに、命を助けるための情報として私たちはどんな介入をしたらよいか、改めて学びました。
  • がん患者とのかかわりとして、本人の思いや不安を整理することなど学ぶことができました。
  • 様々な意見と講師の先生からの助言もいただくことで、臨床への活用の仕方のヒントが頂けたと思いました。