がん看護コース研修
緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会

 平成28年2月16日(火)19:00から北海道医療大学札幌サテライトキャンパスにおいて、文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン 地域がん医療薬剤師コース(インテンシブコース)「地域がん医療薬剤師養成基礎講座」としてシンポジウムが開催されました。 今回は、「緩和医療におけるチーム医療の実際」をテーマに、JCHO札幌北辰病院の緩和医療に携わっているメンバー3名(医師、看護師、薬剤師)にそれぞれの立場から緩和医療を中心にご紹介いただきました。
始めに、日本麻酔学会指導医の原口文彦先生より、がん性疼痛のアセスメント、疼痛に用いる治療薬について紹介があり、緩和ケアチームで関わった1症例を医師・看護師・薬剤師それぞれの視点から見た内容をお話していただきました。 がん性疼痛看護認定看護師の佐々木美穂先生からは、緩和ケアチームの看護師は、患者さんのために医療チームの架け橋となること、緩和ケアを担当している医師の指示が病棟看護師に上手く伝わり、ケアにいかされるように配慮していることが示されました。 緩和薬物療法認定薬剤師の鈴木智子先生からは、チームの中での薬剤師の具体的な活動内容を発表していただきました。外来患者に対する対応も含めて適時的確に関与、対応されているのが印象的でした。 緩和ケアチームの薬剤師の役割がとても明確に伝わってきました。今回のJCHO札幌北辰病院の緩和ケアチームの先生方は、非常にコミュニケーションが良くとられていることが発表の内容および総合討論からも伝わってきました。 他職種でそれぞれの職能を発揮するためには、コミュニケーションが重要です。緩和ケアの知識と、それを上手くいかせる環境・スタッフが重要だと感じました。 今回のシンポジウムも薬剤師のがん領域における職能発展に寄与する非常に参考になる内容でした。
会場写真 会場写真

〜アンケートより〜
  • 職種ごとの専門性を生かすだけでなく、チームというものを強く意識されていると感じ、またそれを実践できていると思った
  • 緩和ケアチームのそれぞれの役割が非常にわかりやすかった
  • つの症例に対して様々な立場からの考えを知ることができた
  • オピオイド投薬時の説明方法がとても参考になった