がん看護コース研修
緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会

 平成28年2月2日(火)19:00から北海道医療大学札幌サテライトキャンパスにおいて、 文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン 地域がん医療薬剤師コース(インテンシブコース)「第1回 地域がん医療薬剤師養成基礎講座」としてシンポジウムを開催しました。 今回は、「がん化学療法におけるチーム医療の実際」をテーマに、北海道消化器科病院のがん化学療法に携わっているメンバー3名(医師、看護師、薬剤師)にそれぞれの立場から外来がん化学療法を中心にご紹介いただきました。
 始めに、日本がん治療認定医機構認定医佐々木清貴医師より、最近公開されたわが国におけるがんの部位別10年相対生存率について説明があり、 食道がんや肝がん、膵がんなど10年相対生存率が30%未満のものが存在し、早期発見の重要性(早期発見技術)について詳しく説明がありました。 次に、外来化学療法室を担当されている松永かおりがん化学療法看護認定看護師より、治療の流れと他部署との連携、セルフケア支援、患者情報シートの活用など、患者自身の生活や患者ニーズに合わせた対応など患者を看る、 関わることの重要性について解説されました。鈴木直哉外来がん治療認定薬剤師は、外来がん治療認定薬剤師制度について説明された後、 実際に取り組んでいる抗がん剤治療による副作用対策について、複数の症例を挙げながら解説されました。情報収集の重要性と業務へのフィードバック、 継続的な副作用マネジメントに取り組むことがチーム医療の効率化と患者への治療効果、治療継続に影響することを説明されました。
 今回のシンポジウムを通して、がん化学療法を有効に運用するためにはチーム医療が不可欠であることや、それぞれの職種の役割などが具体的に述べられ、今後取り組もうとしている施設にとって参考になる内容でした。
会場写真 会場写真

〜アンケートより〜
  • 副作用の話や再発後の話を役立てたい。
  • 薬局内でも前立腺・乳・大腸癌患者に大勢いらっしゃいます。患者様の立場に立ったステージ、治療期間に合わせたアプローチができたらよいと思う。
  • 病院でのがん治療とのかかわりが良く理解できた。