第1回地域がん医療薬剤師養成基礎講座を開催

会場写真
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 9月25日(木)18:30からACU中研修室において、文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン インテンシブコース「地域がん医療薬剤師養成基礎講座第1回」シンポジウムを開催しました。今回は、がん化学療法におけるチーム医療をテーマに企画しました。NTT東日本札幌病院の化学療法チームのメンバー3名に実践例をご紹介いただきました。
 腫瘍内科西尾充史部長が進行役となり、まず化学療法室の概要や現状について3名がそれぞれ分担しながら紹介されました。次いで、西尾部長の専門領域である悪性リンパ腫の病態や治療について分かり易く解説され、治療の目標は治癒と長期の無病生存であり、このためにチーム医療が極めて重要であることを述べられました。その後、実際に経験した2症例について医師の立場で解説した後、山中こずえ認定看護師より看護師の立場での関わりについて具体的に紹介し、浅野順治専門薬剤師が主に副作用対策への関わりなどについて紹介されました。最後に、がん化学療法看護認定看護師とがん専門薬剤師の制度や現状と役割などについてそれぞれ解説されました。
 今回のシンポジウムを通して、がん化学療法を有効に運用するためにはチーム医療が不可欠であることや、それぞれの職種の役割などが具体的に述べられ、今後取り組もうとしている施設にとって非常に参考になる内容でした。
〜アンケートより〜
  • 非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫の治療と副作用について学習できた。医師、薬剤師、看護師のそれぞれの視点で、治療についてどのように考えているのか知ることができた。
  • 3つの分野からの講義はわかりやすい。それぞれの分野がどのように患者さんに働いて行くべきか、理解できた。
  • 病棟→外来ケモへの移行の流れや連携の仕方は、とても参考になりました。
  • 副作用の対処について、薬剤師や医師に相談し、ケアの面でも援助していきたいと思います。
  • 化学療法だけでなく、その他の疾患においてもチーム医療が有用であり、治療を行うことができる。