地域がん医療薬剤師養成基礎講座を開催

会場写真
会場写真
平成27年2月28日(土)13:00から札幌全日空ホテル24階白楊の間において、文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン 地域がん医療薬剤師コース(インテンシブコース)「第3回 地域がん医療薬剤師養成基礎講座」として「第4回がん薬物療法研究討論会」を開催しました。今年度も北海道医療大学薬剤師支援センター生涯学習の一環として開催し、例年と同様に全国学会(日本医療薬学会年会)で一般演題として発表したがんに関する研究内容を紹介していただき、討論などを通して各施設の業務に役立てていただくことを目的としました。全道各地の10施設より演題を提供いただき大変内容の充実した討論会となりました。演題を2つのパートに分けて行ないましたが、会場からの質問も多く参加者には大変参考になる内容でした。今回、パート毎にミニレクチャーを1題ずつ企画しました。
 パート1のミニレクチャーは、「オピオイド鎮痛薬の基本的な使い方」と題して札幌南青洲病院薬剤部の沖中厚介先生が、@がんの痛みの評価、A使用するオピオイドの選択、Bオピオイドによる副作用対策、C相互作用、配合変化のチェック、D突出痛への対応とE非がん性慢性疼痛に対するオピオイドの使用などについて分かり易く解説されました。
 パート2のミニレクチャーは、「抗がん剤治療における制吐剤の使い方と病棟薬剤師が行う制吐薬研究の実際」と題して恵佑会札幌病院薬剤科の早坂州生先生が、制吐薬の使い方について、制吐薬適正使用ガイドラインにそった基本的な使用法と臨床で求められる薬剤師の専門性について詳しく解説された後、近年発表された代表的な制吐薬研究と学会報告の傾向について紹介されました。 がん治療における薬剤師の役割は、今後益々重要になると思われますが、参加者には大変参考になる内容でした。今後もこのような企画を継続して実施したいと考えています。
〜アンケートより〜
  • 各御施設の薬剤師の方の工夫が良くわかりました。他の御施設にも紹介していきたい。
  • 在宅医療への移行が進み薬薬連携の重要性を再認識した。
  • 質疑応答が発表ごとにあって良かったと思います。
  • 施設(薬剤師数、がんに関わる業務内容など)が似たような状況なので、おかれている状況に共感できた。
  • ミニレクチャーの内容は今後に役立つと思われます。
  • オピオイド鎮痛薬のポイントのまとめ、抗がん剤治療における制吐剤の使い方について再確認できました。