がん看護コメディカル研修 緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会を開催

会場写真
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平成26年9月20日(土)16:00からACU中研修室において、文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン がん看護コース 緩和ケアリソースナース養成プログラム学生支援事業によるOCNS事例検討会を開催しました。OCNS事例検討会は、今年度も北海道専門看護師の会の共催のもと開催しています。
 今回のテーマは「遺伝性腫瘍患者の家族支援」で、参加者はCNS、CNSコース大学院生および修了生を合わせ15名でした。事例提供は、北海道大学病院 石岡明子さんと、札幌医科大学附属病院 小野聡子さんの2名のがん看護専門看護師で、それぞれ1例ずつ遺伝性腫瘍患者の事例を報告されました。
 グループ毎に、複雑な課題をもつ家族に対して、いつ、誰に、どのように関わると良いのか、看護師の関わり方について検討しましたが、東邦大学看護学部 教授 村上好恵先生からの助言は、参加者が全く考え付かなかった視点もあり、「衝撃をうけた」と感じた人がいるほど、とても多くの学びを得ることができました。
 参加者は、遺伝性腫瘍患者の相談を受けた経験がある人もおり、ケアの重要性は認識していたものの、どのように取り組むと良いのか解らずにいた人も多かったので、事例を通して多くの学びになりました。アンケートでも、「誰に介入するべきなのかがわかった」「キーパーソンになる人がわかった」「自分のものの見方が狭かったことに気付いた、フォーカスのあて方が学びとなった」などのコメントがあり、参加者全員が「役に立った」と回答するなど、大変満足度の高い事例検討会となりました。
 マスコミでも遺伝性腫瘍の話題が取り上げられるようになり、OCNSとして相談される機会も増えることが予測されます。今後も、遺伝性腫瘍に関する正しい知識をもって患者やその家族に関われるようにならなければならないと思いました。

〜アンケートより〜
  • 患者や家族への介入のタイミングやポイントを学びました。「一緒に考える」姿勢の大切さを学びました。
  • 今まで学ぶ機会がなかったので、大変勉強になりました。ありがとうございます。
  • 事例の中で、誰をキーパーソンにするか、というところがむずかしいなーと思いました。誰にどう関わっていくのか、本当にむずかしく感じました。先生の助言で、理解を少し深められました。
  • 事例のアセスメントの視点を聞けて、衝撃うけるくらいに勉強になりました。
  • フォーカスのあて方がわかった。自分のものの見方の狭さに気付いたので、すごく勉強になりました。事例提供のお二人と、村上先生、ありがとうございました。
  • 事例を通して、誰に介入すべきかということがよくわかった。全く視点がなかったところであり、大変勉強になった。