がん看護コメディカル研修 緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会を開催

会場写真
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 平成26年8月9日(土)13:00からACU中研修室において、文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン がん看護コース 緩和ケアリソースナース養成プログラム学生支援事業によるOCNS事例検討会を開催しました。OCNS事例検討会は、今年度も北海道専門看護師の会共催のもと開催しています。
 今回のテーマは「倫理調整におけるOCNSの看護技術」で、参加者はCNS、CNSコース大学院生および修了生を合わせ17名でした。事例提供は、手稲渓仁会病院 副看護部長/がん看護専門看護師の田中いずみさんで、倫理調整に関わる事例を提示されました。
 これまでは、事例分析を発表者が行い、問題点についてグループディスカッションする形式で行ってきましたが、せっかくのディスカッションが質疑応答に費やされてしまうという問題点がありました。そこで今回、田中さんからの提案で進行方法を変え、まず事例の情報をもとにどのような介入が考えられるかについて各グループで検討し発表してもらい、その後、田中さんから実際の介入についての報告をしてもらいました。さらに、北里大学病院 がん看護専門看護師の近藤まゆみ先生を本年度もお招きし、スーパーバイズをいただきました。
 いつもとは異なる進行でしたが、参加者からは「段階を追って考えることができ自身の考え整理できた」「倫理調整を行うに当たり、CNSとしての技術が具体的に学べた」「自分の日頃の実践を振り返られる構成であった」などの感想がありました。
 事例検討会は、ディスカッションを通じて自分一人では考えられなかった視点が得られる機会であり、事例提供者、参加者ともに得るものが多くあります。今後も継続して学習を重ねていきたいと思います。

〜アンケートより〜
  • 今回の方法の方が、各自の意見も出やすく、ディスカッションが深められたと思う。
  • 倫理調整の考え方の整理が難しく、とても参考になった。難しいケースだったので、考えるのにとても良かった。田中さんと菊地さんが、進め方も工夫して下さったので、ディスカッションしやすかったです。事例検討会も様々な方法でできればと思います。
  • 実際に臨床で起きる可能性の高いもので、勉強になった。
  • 実際に自分が動くと考えることが出来ました。何が起きているか、言葉にすることの難しさを日頃感じている為、また自分でも考えたいと思います。
  • OCNSの実際の実践と、「自分ならこう考えるかも」を振り返ることができた。
  • 倫理調整を行うにあたり、CNSとしての技術を具体的に学べ、ディスカッションで考える大変貴重な時間となりました。学びが多かった内容(研修会)だと思います。
  • 倫理的な視点を改めて学ぶことができました。