がん看護コメディカル研修 緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会を開催

会場写真
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 平成27年2月21日(土)15:00からACU小研修室において、文部科学省選定 がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン がん看護コース 緩和ケアリソースナース養成プログラム学生支援事業によるOCNS事例検討会を開催しました。OCNS事例検討会は、今年度も北海道専門看護師の会の共催のもと開催しています。
 今回のテーマは「せん妄患者と家族へのケア」で、参加者はCNS、CNSコース大学院生および修了生を合わせ12名でした。今回は、北海道専門看護師会の精神看護領域との合同学習会として、まず始めに、市立札幌病院 精神看護専門看護師の東谷敬介さんから講義をしていただき、その後、札幌厚生病院 がん看護専門看護師の高橋未央さんから提供していただいた事例をもとに参加者全員で検討しました。
 ディスカッションでは、せん妄患者のアセスメントについてがんの病態を把握した上で可逆性なのか不可逆性なのかを見極めることや、せん妄の直接因子や促進因子をできるだけ少なくするようにケアしていくことが大切であることを学びました。また、せん妄患者に対応しているとスタッフもストレスを抱えることになります。スタッフのストレスマネジメントについてもCNSとして考えつつ、せん妄患者を少しでも減らすようにケアを浸透させていくような教育も必要であることを確認することができました。
 精神看護領域とがん看護領域の合同で学習することは初めての試みでしたが、アセスメントやケアの視点の広がりもあり、大変有意義な学習会となりました。

〜アンケートより〜
  • せん妄と認知症は本当に丁寧なアセスメントが必要であることが気づけた。
  • せん妄について学習する機会が少なかったから、役に立った。
  • せん妄患者が多くなり、ケアに困ることがあったため、よくわかった。病棟全体でアセスメントしていきたい。
  • とてもわかりやすい資料と講義、とても丁寧な事例のアセスメントでした。ありがとうございます。