第3回地域がん医療薬剤師養成基礎講座を開催

会場写真
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 3月1日(土)13:00から文部科学省がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン インテンシブコース「地域がん医療薬剤師養成基礎講座」と北海道医療大学薬剤師支援センター生涯学習の一環として「がん薬物療法研究討論会」を札幌全日空ホテルで開催しました。
 第1部は、例年と同様に全国学会(日本医療薬学会年会など)で一般演題として発表したがんに関する研究内容を紹介していただき、討論などを通して各施設の業務に役立てていただくことを目的としました。全道各地の10施設より演題を提供いただき大変内容の充実した討論会となりました。演題を2つのパートに分けて行ないましたが、会場からの質問も多く参加者には大変参考になる内容でした。今後もこのような企画を継続して実施したいと考えています。
 第2部は、特別講演として明治薬科大学教授(日本臨床腫瘍薬学会理事長)の遠藤 一司先生に「外来化学療法の安全対策について考える」のタイトルでご講演をいただきました。その中で、最近は新規抗がん剤として経口剤が増加しており、これに伴う外来患者への関わりが重要になっていることや「臨床腫瘍薬学会」が立ち上げた「外来がん治療認定薬剤師」について実際の活動内容などを紹介されました。最後に4月改訂予定の診療報酬で、がん患者指導管理の評価が充実される予定であることについてもお話しされました。がん治療における薬剤師の役割は、今後益々重要になると思われますが、参加者には大変参考になる内容でした。

〜アンケートより〜
  • それぞれ臨床の現場で問題となっていることを題材として、興味のもてる演題が多かった。
  • 常日頃、試行錯誤で勇旺果敢に仕事されていることで、大変役に立ちました。
  • がんについての知識取得が最近になってからなので、現場でどんなことが行われているのか等、参考になった。
  • お薬手帳の活用法や、入院・外来がん化学療法での薬剤師のかかわり等、参考にしたい演題が多く、全体的に非常に良かったです。今回、初参加でしたが、次年度も機会があれば参加したいと思いました。