第2回目がん看護コメディカル研修 緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会を開催

会場写真
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 緩和ケアリソースナース養成プログラム学生支援事業による第2回OCNS事例検討会を平成25年10月5日(土)に開催しました。今回のテーマは「地域連携における専門看護師の役割」で、参加者はCNS、CNSコースの大学院生と修了生を合わせて16名でした。事例提供者はKKR札幌医療センター斗南病院 がん看護専門看護師の松永直子さんで、臨床での在宅調整を行った事例を分析し、参加者からは、事例からの学びや今後の活動に向けての提案などが発表されました。また、アドバイザーとしてご参加頂いた宇野さつき先生からも的確なご指摘と激励の言葉があり、事例提供者を始め参加者一同が新たに身を引き締め、明日へのステップを踏み出せた実りの多い研修会となりました。
 参加者からは「CNSとジェネラルNSとの違い、アセスメントの深さを今後も学習したい」「たくさんの自己の課題に気づかされた」「CNSの高度実践を肌で感じることが出来た」などの感想がありました。昨年、少子・高齢化が進む近い未来に訪れる超高齢社会に向け国の対策が見直され、今後は的確な判断に基づいたより多くの在宅調整が求められます。CNSとして、病院を離れる患者・家族に起こりうる状況を的確にアセスメントし、「意図的な戦略」をもって活動していくことの重要性を再確認しました。今後も継続して事例検討を通して互いに指摘し合える学習の場を持ち続けていきたいと感じました。

〜アンケートより〜
  • CNSとして、ケースのアセスメント、地域のアセスメントをしていく重要性を再確認した。
  • いつのまにか、紙面での状況しか見えておらず、宇野先生の言葉を聞いて、一番大切なこと(患者・家族を捉える)が抜けていた気がしました。「意図的に介入」何度も言われ続けている言葉ですが、明日よりまた意識していきたいと思います。
  • 病院の中での看護の経験しかなかったので、地域で活動するCNSの実際の活動を知ることができ、とても刺激を受けました。地域へつなぐ役割として、患者さん・家族が大切にしている患者さんのQOLを第一に考える視点の重要性を改めて感じました。
  • 自分の実践を伝える難しさを常に感じているので、自分は今、何をゴールにどう意図した介入をするのかを、意識することを改めてやっていこうと思えた。