第2回目がん看護コメディカル研修 緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会を開催

会場写真
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 がん看護コース 緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会 第2回プログラムは、平成25年10月5日(土)、「地域緩和ケアネットワーク構築におけるがん看護専門看護師の役割」をテーマに開催しました。参加者は、CNS、CNSコースの大学院生と修了生、在宅支援診療所の看護師など計24名でした。
 講演は兵庫県でがん看護CNSとして働いていらっしゃる宇野さつき先生から地域緩和ケアネットワークの実際とOCNSとしての活動についてお話し頂きました。はじめに、国内におけるがん医療の体制や論文に基づいたデータを振り返りながら患者さん、ご家族が置かれている状況を広い視点で見つめ直しました。その後に小グループごとで@地域アセスメント、A具体的な活動プランを検討し合いました。限られた時間内にグループディスカッションを行い、建設的かつ実現可能性の高い意見を集約していく作業は、心地よい緊張感が流れ、話し合いも充実した内容となりました。それぞれのグループ発表は広大な地域であること、がん拠点病院も含めカバーできる人・物・金が限られていること、冬期間の交通・流通網の変化など北海道の特色を踏まえた内容がたくさん挙げられていました。宇野先生からいただくコメントは、どれも私たちに向けられた熱い思いとOCNSの役割に対する大きな期待と可能性への叱咤激励であったのではないかと感じます。
 宇野先生からのお言葉で印象的だったのは、OCNSは変革者でありチャレンジャーであること、それは道なき道を行くことである、自分自身がアクションプランを持ち、粘り強く現場に還元していくことが大切ということです。これから私たちが進む道と心構えとともに私たちの背中を大きく後押ししていただける言葉だったと思います。
 参加者の方々からは「具体的でわかりやすかったです。研修を受けて、「自分もこれから頑張るゾ!!」とモチベーションが上がりました」、「ショートタイムでグループワークを取り入れ、テンポ良いレクチャーがとてもよかったです。地域での実際を知り、在宅で過ごすために考えるきっかけを再度持つことができました」などの感想を頂き、有意義な研修会となりました。

〜アンケートより〜
  • 地域で暮らすことを支えるために、自分にたりないこと、自分がやれることのヒントがたくさんあった。
  • 地域のPt さんや家族を支援したいと考えていましたが、そのためにどんなアセスメントが必要なのか、グループワークを通して学び、自分にたりなかったものを得ることができたのが、よかった。CNSとしての活動を今後考えていく時に、先生の御経験、グループワークでのディスカッションが役に立つと思った。
  • 日々の看護の中で何をすべきかを考える機会になりました。