地域合同キャンサーボード・特別セミナーを開催

 4大学連携インテンシブプログラム「地域がん医療人コース」は、「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」において、地域がん医療を担うことのできるチーム連携能力の高いがん専門医療人の育成などを目的として、4大学が地域の医療機関と連携して実施するものです。
 本年度は4大学が分担し「地域合同キャンサーボード・特別セミナー」として、がん治療方針の決定等にかかわる症例検討・意見交換を行う「地域合同キャンサーボード」と、薬物療法・外科療法・緩和療法などの専門的治療などに関する「特別セミナー」とを合わせて、道内3か所の医療機関で開催しました。
 本学は北海道大学との共同による「地域合同キャンサーボード・特別セミナー」を、平成24年12月7日(金)に、室蘭市の製鉄記念室蘭病院において開催し、47名の参加がありました。
 まず、前半の「地域合同キャンサーボード」では、北海道大学大学院医学研究科の秋田弘俊教授を座長として、製鉄記念室蘭病院の医師等が参加した症例検討と意見交換が行われ、実際の症例の検討を通じて多職種間の治療方針決定のプロセスやチーム医療の重要性などを認識する場となっていました。
 引き続き行われた「特別セミナー『がんに関する最新治療について』」では、北海道大学大学院医学研究科白𡈽博樹教授による「放射線治療の適応疾患10選」、北海道大学大学院生命科学院 柴山良彦准教授による「がん医療を専門とする薬剤師の現状と今後の展開」、そして本学大学院看護福祉学研究科出身で北海道大学病院の石岡明子がん看護専門看護師による「外来がん化学療法看護の実際」の3つの講演がありました。
 いずれの講演もそれぞれの分野における高い専門性と臨床における実践に即した内容であり、参加者にとって新たな知識を獲得する有意義なものとなりました。