第1回目がん看護コメディカル研修 緩和ケアリソースナース養成プログラム研修会を開催

会場写真
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 がん看護専門看護師養成コース第1回プログラムでは、平成24年8月25日(土)、北里大学病院がん看護専門看護師 近藤まゆみさんを講師にお迎えし、「組織や地域に活用されるリソースナースとは〜ジェネラリストとスペシャリストのコラボレーション」について研修会を開催しました。参加者は、CNS、CNSコースの大学院生と修了生、CNS等の教育関係者など25人でした。
 道内では、年々誕生しているOCNSがそれぞれ所属する施設で役割開発しながら、活動の幅を広げていくことが課題になっていると思います。そこで今回、近藤まゆみさんには、リソースナースとして「活用される」とはどういうことなのか、そのため活動開始の初期には何をしたらよいのか焦点をあてご講演いただきました。その中で、リソースナースとしては、自らが「サポート源として成長する」、一つひとつの困難事例に「サポート内容を示す」ことが重要だと話されていました。また、組織にどのように参入し機能していくかについては、4人のCNSの例から具体的なヒントが得られ、ジェネラリストとのコラボレーションでは、事例を通して経過とともに「ケアが紡ぎだされる」様が理解できました。さらに、北里大学病院におけるピアスーパービジョン体制として、コンサルテーションとコーデイネーションの2つのCを意味するC2会活動もご紹介いただきました。
 最も印象に残った内容は、ジェネラリストナースとの協働では、自分が「ジェネラリストナースとしての役割を果たす」という下りでした。当然と言えば当然ですが、「CNSとして」と肩に力が入りすぎると忘れがちになる基本的な姿勢ではないかと思います。近藤まゆみさんからは、参加者の成長が感じられるとコメントをいただきましたが、道内でのOCNS活動の創世記となる今こそ、ジェネラリストナースと足並みをそろえ、一緒に看護実践の成果を出す姿勢を思い出さなければならないと感じた講演会となりました。