第1回目がん専門薬剤師養成基礎講座を開催

会場写真
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 11月8日(火)18:30から文部科学省がんプロフェッショナル養成プラン インテンシブコース「第2回がん専門薬剤師養成基礎講座」をACU中研修室で開催した。市立札幌病院精神科副医長上村恵一先生より「緩和医療における向精神薬の実践的使用法‐薬理学的に妥当な薬物選択を考える‐」のタイトルでご講演いただいた。上村先生は、今年2月の本講座シンポジウム「緩和ケアにおけるチーム医療の実践‐市立札幌病院‐」で精神科医の立場でシンポジストとしてお話し願った。その際、参加者からの要望が多く今回の企画となったが、事前申し込みで約50人と非常に好評であった。最初に緩和ケア領域でしばしば見られるが正しく理解されていない「せん妄」の症状や薬物療法について症例を交えて分かりやすく丁寧に解説された。続いて緩和ケア領域のうつ状態と治療薬や注意点、睡眠薬の使い方などについて副作用や相互作用に対する注意点なども含めて解説された。最後に、緩和ケアにおける向精神薬の安全な使用法については、専門的な知識と技術が必要であると述べられた。本領域における薬剤師の役割は、今後益々重要になると思われるが、参加者には大変参考になる内容であった。
〜受講者アンケートより〜
  • 最近オピオイド増量などでせん妄などを発症する患者さんを目にすることも多く、今後の薬剤管理においてとても有用でした。
  • とてもわかりやすく、基礎から臨床までを講義していただき、これからの業務にも活用できると思います。ありがとうございました。
  • 精神科の医師がいない病院なので、今後、相互作用とかにも注意をむけながら関わっていきたいと思いました。