大学院薬学研究科修士課程(医療薬学専攻)において、平成20年4月から受入を開始します(養成受入人数:3名)。
研究科等名 | 薬学研究科 |
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専攻名 | 医療薬学 |
コース名 | がん専門薬剤師養成 |
養成(受入)人数 | 3名 |
養成する専門分野 | がん専門薬剤師 |
修業年限 | 2年 |
授与する学位 | 修士(薬学) |
修了要件及び履修方法 | がん治療学特論 I−IV(4単位)、薬学課題研究(臨地実習を含む)18単位、所属研究分野特論2単位、所属研究分野セミナー(カンファレンスを含む)4単位、及び医療科学特論T−TVより2単位以上、計30単位以上。 |
資格名 | がん専門薬剤師 |
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資格要件 |
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資格取得の「プロセス」 | <大学院入学前> 新卒の場合は、修了後にがん関連施設で5年以上の経験を重ねた上で認定試験を受験する意欲があること。
<大学院在学中>専門薬剤師に求められている機能(実践、教育、研究)を果たせるよう、実践的に学ぶ。(3ヶ月以上 がん関連施設での実習を行う)
<大学院修了後> 社会人入学の場合は、認定試験を受験し専門薬剤師認定審査(日本病院薬剤師会)を受ける。新卒の場合は、修了後にがん関連施設で5年以上の経験を重ねた上で認定試験を受験し専門薬剤師認定審査(日本病院薬剤師会)を受ける。
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養成コア科目 |
がん治療学特論 I がん細胞の特性の把握、発症機序、診断と病期など基礎的知識の理解を深めると同時にがん治療の基本的事項を学習する。看護福祉学研究科がん専門看護師コースと共通講義。 |
必修 1単位 |
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がん治療学特論 II がんの各種治療(手術療法、放射線療法、化学療法、内分泌療法など)の基本概念とその適用の理解を深め、がん治療に欠かせない基本事項を学習する。看護福祉学研究科がん専門看護師コースと共通講義。 |
必修 1単位 |
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がん治療学特論 III 抗がん剤などによって生じる有害事象発生の機序と対応方法について理解を深めると同時に緩和医療や臨床試験などについて学習する。 |
必修 1単位 |
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がん治療学特論 IV 各臓器がんの疫学(死亡数、罹患率、リスクファクター)、特徴と臨床症状、病期診断について学び、病期毎の適切な治療選択と予後(術前・術後補助療法や化学放射線療法)について学習する。 |
必修 2単位 |
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薬剤学特論 I 医薬品の吸収、代謝、排泄における最近の重要な知見を紹介しながら、生体側の制御因子の解明が医薬品の開発にどのように影響を及ぼしてきたかについて理解を深める。 |
必修 2単位 |
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薬剤学特論 II 医薬品の相互作用に関する最近の重要な知見を講述しながらその臨床的意義並びに重要性について検討し、医薬品の適正使 用における薬剤師の役割を考える。 |
必修 2単位 |
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臨床薬剤学特論 I 薬物治療の有効性と安全性を穣保するための医薬品の適正使用に関し、医療の担い手としての薬剤師に要求される実践的専門知識(臨床薬剤学)について総合的に理解を深める。 |
必修 2単位 |
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臨床薬剤学特論 II 薬物動態の変動要因、薬物動態に対する病態の影響、臨床薬物速度論、血中濃度モニタリングなど、薬剤師による薬物投与計画を実践する上で必要な知識について理解を深める。 |
必修 2単位 |
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医療科学特論 I(臨床薬理学) 患者の診療に用いられるキーワード、臨床検査データの読み方の習得、データと病態ならびに薬物療法との関連性や問題点学び、薬剤師としての臨床薬理学的知識を深める。 |
選択 1単位 |
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医療科学特論 II (臨床薬剤学) 薬剤の投与経路と剤形および投与方法について病態時の体内動態との関連、病態時における薬動力学パラメータの変動、さらには薬剤の特性、相互作用、プレアボイドについて理解を深める。 |
選択 1単位 |
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医療科学特論 III (内科系疾病論) 心血管系疾患の治療・管理を行う上で考慮すべき関連疾患、および代謝系疾患として糖尿病と高脂血症の分類、原因、症状、治療法、予後などについて理解を深める。 |
選択 1単位 |
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医療科学特論 IV (外科系疾病論) 消化器疾患の原因と外科的治療法、特に悪性疾患に対する抗がん剤、外科的手術後の抗生物質、輸血療法についての知識を深める。 |
選択 1単位 |
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演習 | 薬剤学セミナー I 医薬品の体内動態に関するデータが意味する内容や問題点を正確に把握する能力を養う。また種々のデータの臨床におけ る応用性を評価するための方法論について講述する。 |
選択 必修 2単位 |
薬剤学セミナー II 臨床薬物動態学に関連する論文を読破させ、演習形式での発表を通して論文内容を正確に把握する能力を養う。同時に新規論文中に存在する問題点を抽出・整理させ、医療現場への情報としてのまとめ方を体得させる。 |
選択 必修 2単位 |
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臨床薬剤学セミナー I 実際の処方箋の精読、医薬品情報検索、薬歴管理、服薬指導などに必要な知識及び技術を演習形式で学習・討論する。 |
選択 必修 2単位 |
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臨床薬剤学セミナー II 症例検討(ケーススタディ)を含めて、ベッドサイドの医療チームの中で薬剤師に要求される知識及び技術を演習形式で学習・討論する。 |
選択 必修 2単位 |
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実験・実習 | 臨床薬学実習 I 臨地実習施設の薬局における実習として、医療倫理、患者心理、調剤、医薬品管理、製剤、医薬品情報管理、注射薬管理についての知識・技術および態度を習得し、チーム医療の一員としての薬剤師の役割の理解を深める。 |
選択 18単位 |
臨床薬学実習 II 臨地実習施設における臨床実習として、病棟医薬品管理、回診、病棟カンファレンスの参加、看護記録調査、薬歴作成、患者インタビュー、薬物治療モニタリングと処方設計について習得し、医師、看護師と共にチーム医療の一翼を担うことを実践する。 |
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臨床薬学実習 III がん関連施設における臨床実習として、抗がん薬注射剤混合調製、緩和ケアや回診、病棟カンファレンスの参加、薬歴作成などの病棟業務や抗がん剤の処方設計について習得し、薬剤師としてがん治療のチーム医療に参加する意義の理解を深める。 |
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課題研究 臨床現場との共同により所属研究分野におけるがん関連課題研究を遂行し、がん専門薬剤師に必要となる研究能力の涵養を行う。 |