第1回目がん専門薬剤師養成基礎講座を開催

会場写真
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 2月16日(水)18:30からACU中研修室で開催された文部科学省がんプロフェッショナル養成プラン インテンシブコース「がん専門薬剤師養成基礎講座第1回」シンポジウムは、68名の参加者があり、非常に好評であった。本講座は、がん専門薬剤師を目指す薬剤師(社会人および大学院生)を対象に、専門薬剤師の果たすべき役割の理解とモチベーション・基礎知識の向上を目指して毎年開講している。今回は、緩和ケアに関するシンポジウムとして企画した。テーマは「緩和ケアにおけるチーム医療の実践」とし、市立札幌病院の緩和ケアチームのメンバー6名に実践例をご紹介いただいた。まず最初に、薬剤部岩井新治薬剤課長に「緩和薬物療法認定薬剤師の現状と診療報酬について」簡単に解説していただき、続いて緩和ケア内科小田浩之医師に緩和ケアチームの紹介と役割、チーム介入の概要、薬剤師に期待する点などについてお話しいただいた。3番目に松山茂子緩和ケア認定看護師から緩和ケアチームにおける看護師の役割、介入の実際、薬剤師に期待する点などについてお話しいただいた。4番目に鈴木絵理薬剤師から緩和ケアチームにおける薬剤師の役割、麻薬採用の現状、事例、「がん疼痛緩和ポケットマニュアル」の紹介などがあった。5番目に精神科上村恵一医師より緩和ケアにおける精神科医の役割、使用する抗精神薬・抗うつ薬の実際や注意点などについて解説があり、最後に薬剤師へのメッセージが提示された。シンポジウムの最後に緩和ケア内科合田由紀子部長からコメンテーターとして、緩和ケアチーム設置の経験を基にチームワークの必要性などが述べられた。いずれのシンポジストからも緩和ケアにおける薬剤師の役割は大きく重要であることが述べられ、参加者が大変参考になる内容であった。
〜受講者アンケートより〜
  • 現在の臨床の状況を様々な立場から話していただけたので、自分が働く上で役に立つと思います。
  • 薬剤師としてどのようにかかわれば良いのかという事が何となく見えた。