第2回目がん看護インテンシブコース研修を開催

会場写真
 2011年3月5日(土)、「大切な人を失うという痛み〜家族の悲嘆へのケア〜」をテーマに、静岡県立静岡がんセンター 心理療法士 栗原幸江先生による講演会が開催されました。今回の研修では、 参加者から事前に今回の研修に期待すること、臨床で困難と感じていることをうかがい、その意見をもとに、栗原先生が日々の臨床に直結する形で講演会の内容を組み立ててくだいました。当日は、看護師、MSW、心理療法士からなる約70名が、10グループに分かれて講義の所々で提示される事例を想起しながら、家族のこの訴えの背景にある気持ち、どんな心のあり様なのか、何を考えてどこからアプローチしていくかということを参加者で話しあう時間を持ちました。「今」への関わりが「将来」に結び付くことを基盤に、グループで話し合われた内容をグリーフケアにつながる形で栗原先生が話をすすめてくださいました。
 参加者の9割以上の方が研修は役に立ったと評価し、具体的には「家族の思いを知ろうとする行為もグリーフケアになっていることを知り安心した」「すぐに解決方法を考えてしまいがちだったが、家族の反応、言葉の裏にある意味を考えることの大切さがわかった」「今のケアが死別後のグリーフケアにつながっていることを実感した」などの意見をいただきました。アプローチは一つではないという、家族の思いをうけとる私たちのケアが開かれていくような気持ちになりました。
内容に関しての満足度

図1 講演は役に立ちましたか?

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