第3回目がん看護コメディカルコース研修を開催

会場写真
 平成23年2月19日(土)、第4回がん看護専門看護師養成プログラム学生支援事業として学習会(事例検討会)を開催しました。
 今回は、淀川キリスト教病院の田村恵子先生をスーパーバイザーとしてお招きし、半澤江衣さん(北海道大学病院)による「調整」事例と野際奈美江さん(天使大学大学院)による「実践」事例が提供されがん看護専門看護師5名とがん看護専門看護師を志す約10名で事例を検討しました。ディスカッションを通して、2つの事例ともになぜこの事例にOCNSが「調整」あるいは「実践」の役割をとり介入していくことを判断したのか、OCNSの役割とされる複雑で困難な問題を抱えている事例であるといえるかについて検討していきました。「調整」の事例では、職種がそれぞれ違う方向を向いているのか、または対立しているかというようにどのような時に調整が必要になるかを再確認しました。「実践」の事例では、一般のケースよりは珍しいかもしれないが、問題を乗り越えられるだけの本人の持つ力も高い方であった。このような状況から、スタッフNSに教育すればOCNSでなくても実践できた事例であった可能性があるということを話合った。結果が出たではなく、あくまで意図的にアウトカムを持ち、OCNSとして介入していく必要性がどこにあるのかを考えていくことが活動していく中で必要なことであるということを確認しました。
 田村恵子先生の助言を通して、OCNSとしてどのように介入していけばいいかを丁寧に分析し具体的に考えていくことが課題であり、活動していく上で重要であるということを学びました。