第6回目がん専門薬剤師養成基礎講座を開催

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 3月17日(水) 18:30 から開催された専門薬剤師インテンシブコース「がん専門薬剤師養成基礎講座」第6回は、本学薬学部薬剤学講座齊藤浩司教授が『抗悪性腫瘍薬の体内動態と薬物相互作用』と題して講演され、54名が参加した。講演では、まず近年急速な進歩発展を遂げているホルモン剤や分子標的薬など抗悪性腫瘍薬の全体像が紹介された。次いで、代表的な抗悪性腫瘍薬の体内動態について概説された。特に多剤排出トランスポーターの主な存在部位と薬物の体内動態における機能について例を挙げて分かりやすく解説された。また、添付文書の情報から得られる体内動態の理解についてドセタキセルを例に挙げて分かり易く説明された。最後に、抗悪性腫瘍薬の体内動態については未だに不明な点が多く、薬物相互作用の機序もその多くがまだ未解明でその予測も困難であることから、今得られる情報を正確に把握することが重要であることを強調された。今回の講演内容は、薬剤師が今後新しく登場する抗悪性腫瘍薬に対して正確な知識と情報収集が必要であることを再認識する大変有意義な講演であった
〜受講者アンケートより〜
  • 有機アニオントランスポーターの話題は新鮮でとてもためになった。今後臨床で応用したいと思った。
    (20代病院薬剤師)
  • 添付文書の解説が分かりやすかったです。自分でも注意深く読もうと思いました。
    (20代病院薬剤師)