第3回目がん専門薬剤師養成基礎講座を開催

会場写真
 9 月 16 日(水) 18:30 から開催された専門薬剤師インテンシブコース「がん専門薬剤師養成基礎講座」第 3 回は本学看護福祉学部の石岡明子講師から、『がん化学療法の看護〜医療チームでの看護師の役割〜』と題して講演され、37名が参加した。講演では、まず、医療の高度化・専門分化に対応した看護ケアの広がりと看護の質向上を目的とした専門看護師および認定看護師の資格認定制度の紹介があった。また、がん化学療法看護認定看護師の役割は、がん化学療法が確実に、安全におよび安楽に行われることを支えることであり、それにはセルフケア理論(Orem)に基づく患者への看護支援システムの重要性が強調された。これは患者のセルフケア能力を査定して必要な部分を代償するというシステムで、薬剤師の薬剤管理指導業務にも共通するものであり、大変興味が持たれた。最後に、がん化学療法を安全、効果的に行うにはチーム医療が不可欠であり、専門性志向・患者志向・職種構成志向・協働志向の4つの要素の調和を保ち、それを大きくすることが重要であると解説された。がん専門薬剤師をめざす薬剤師にとって、他職種を理解することができ、大変充実した内容であった。
〜受講者アンケートより〜
  • チームで働くうえで看護師の注目している所を理解することは重要だと思いました。
    (30代病院薬剤師)
  • がん看護に関わるNSからお話しを聞く機会は今まで少なかったので興味深く拝聴させていただきました。とくにチーム医療における要素をうまくバランスをとることがとても重要と感じました。
    (30代病院薬剤師)
  • 大変勉強になりました。患者側の立場にたった物の見方が大事ということがよくわかりました。(やはり、ナースの方がよく患者の気持ちがわかっていると思いました)また、石岡先生の講義聞きたいです。
    (50代薬剤師)