第4回目がん看護インテンシブコース研修を開催

会場写真
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 2009年10月31日(土)、「がん患者のせん妄に対する実戦的アプローチ〜診たて・看護ケア・薬物療法のエッセンス」をテーマに、広島大学病院 医系総合診療科 佐伯俊成先生による講演会と事例検討を「北海道緩和ケアキャリアアップの会」との共催で開催しました。今回は参加者から事前に臨床で困難と感じている事例や研修会への期待内容を募り、可能な限り参加者のニーズに応えることができるように工夫しました。当日は、まず佐伯先生よりせん妄の診断と薬物療法についての講義、次に手稲ロイヤル病院 緩和ケア認定看護師 石渡明子氏から事例提供があり10グループ(医師、薬剤師、看護師)に分かれて診断・薬物療法、看護ケアをテーマに検討しました。最後には全体でディスカッションをし、佐伯先生から具体的な薬の処方内容や医師との調整の仕方に至るまで丁寧な示唆をいただき具体的で実践的な学びとなりました。
 参加者の8割以上の方から研修が役立った(図1)と好評な評価と「とても具体的ですぐに役立つ薬剤調整の仕方がわかった」「不眠を放置することでの転倒のリスクが高まることがわかった」「実際に働く中で困っていることも講義の内容にあり、理解できた」などの意見をいただきました。
 せん妄のマネジメントは疼痛マネジメントと同様、毎日の丁寧なアセスメントと対応が必要であることを再認識しました。
グラフ

図1 今回の研修は役立ちましたか?