第１回　がん看護専門看護師養成コースプログラムとして、平成21年8月8日（土）、北里大学病院　がん看護専門看護師の近藤まゆみ先生をお招きし、「がん看護専門看護師としての調整役割」についてセミナーを開催しました。今回は、本学養成コースの学生がＣＮＳの役割を見学、実践するという実習体験をとおして、役割のイメージが難しい、あるいは実際に役割を実施することが難しいと感じていることから「調整役割」をテーマに取り上げました。
　当日は、ＣＮＳコースを修了しＣＮＳ認定に向けて準備されている方、ＣＮＳコースの院生、また養成コースの教員など幅広くご参加いただきました。近藤先生の講義では、ご自身の活動を通した具体的な内容をお聞きすることができ、ＯＣＮＳの調整活動の形態には個別のケースにおける取り組みと組織的な取り組みがあること、このような取り組みにはchange agentとしての能力が求められること、チームアプローチにおける「衝突」の意味などについて発見的な学びができました。また、先生が提示された事例を介して、参加者それぞれの立場からディスカッションが行われ、大いに刺激となりました。講義終了後の交流会では、参加者が日頃の看護実践で感じている悩みや迷いについて、予定の時間を超過し、近藤先生から具体的なアドバイスを得ることができました。