第3回目がん専門薬剤師養成基礎講座

 9月 17日(水)に開催されたがん専門薬剤師養成基礎講座第3回は市立札幌病院緩和ケア科部長合田由紀子先生を講師として開催された。「がん疼痛治療の臨床−緩和ケアチームの実践から−」と題された本講演では、まず最初にがんの痛みについて定義とそのメカニズム、診断についての解説があり、疼痛治療の目標が1.夜間の睡眠の確保、2.安静時の痛みの消失、3.体動時の痛みの消失の3点であることが述べられた。次いで、WHO方式や現在日本において使用できるがん性疼痛治療薬について詳しく述べられた後、実際症例について紹介された。最後に緩和ケアにおけるチーム医療の必要性、特に薬剤師の役割が重要であることを力説された。本講演には病院薬剤師だけでなく、調剤薬局、大学院生など 85名の参加があり、緩和ケアに対する薬剤師の関わりが重要になると考えられていることが伺えた。
〜受講者アンケートより〜
  • 緩和ケアに対して新たな興味が沸きました。痛みを取り除くことが患者さんの幸せとなると考えさせられました。薬剤師としてできる事がたくさんあると感じました。
    (20代 大学院生)
  • 興味のある分野だったので、とてもおもしろかった。症例も数多く、具体的にわかりやすかった。
    (20代 病院薬剤師)