第1回目がん看護インテンシブコース研修(研修会コース)を開催

会場写真
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 9月27日(土)に帯広厚生病院にて、ホスピスケア研究会札幌の共催により「若年進行がん患者とその家族への対応〜看護師に必須のコミュニケーション・スキル〜」を開催致しました。講師には精神腫瘍学(サイコオンコロジー)を専門とされ、医師やソーシャルワーカー、看護師向けに実践的なコミュニケーション・スキル研修を全国的に開催しご活躍されている広島大学病院医系総合診療科の佐伯俊成先生をお招きしました。
 今回の研修の目標は、患者・家族が同席している場面において、患者・家族それぞれの気持ちを聴くことの重要性を理解することです。研修内容は、講義と演習(ロールプレイ)を交互に組み合わせた参加体験型のプログラム構成となっており、まず基礎的なコミュニケーションスキルの講義を受けた後、患者・家族・看護師役に分かれてロールプレイを行い、さらに実践的な講義「上手に聴くための五原則」の説明を受けた後、2回目のロールプレイを行うというものでした。2回目のロールプレイでは、1回目より患者や家族の気持ちに近づくことができ、自身のコミュニケーション・スキルの課題に気づく機会となりました。
 参加者からは、「参加型であり実際に困ったことに対して具体的なアドバイスがもらえたので今後に活かしていけそう」「患者や家族の気持ちに同調することで、気持ちを引き出せることや、安心・信頼を与えることが実感できた」との感想があり、研修が役に立った(図1)という声が多く聞かれました。
 今回のインテンシブコース研修は、はじめて帯広で開催しましたが、予想以上に開催地区からのたくさんの参加申し込みがありました。今後も道内の各地域で多くの方が参加できる研修を企画していく予定です。
内容に関しての満足度

図1 研修は役に立ったか