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キャプテンシー・リーダーシップ・指導者に関する引用文

[ 名言 / 引用文 ]

No.2 - B - 1



組織の方向性は、多数決では決められない。みんなに「これ賛成、反対?」と聞いていたら、いい目標なんてできやしないですよ。敵ができたって問題ないと割り切れるかどうか。僕は敵が多いけれど、何とも思わないもんね。

ただ、リーダーが示す方向性には、周りがついてくるだけの説得力がなければいけない。リーダーには、自分の信念、志、情熱が必要なんです。



川渕 三郎
『サッカー界の重鎮が説く「よき独裁者」のススメ』より



No.2 - B - 2



自分なりのノウハウや方法論を持っていて、それに執拗にこだわる人、みなさんの周りにも必ず一人や二人はいるものです。能力的には非常に高いものを持っていて、またとても勤勉に働くのですが、頑固でとっつきにくい。周りからも、少し浮いた感じの人です。

このようなタイプの人は、よく言えば「職人肌」「芸術家タイプ」です。個人で活動する職人や芸術家になれば、おそらくきっと成功するでしょう。しかし、会社のような「組織」に所属したら、周りから敬遠される可能性が非常に高いのです。彼ら彼女らは、歯に衣着せぬ物言いで、他の人のやり方を批判します。たとえそれが先輩や上司でも遠慮しません。言っていること自体は正しいので、誰も文句は言えません。だから、その代わりに「敬遠」されるのです。そして次第に周りから「孤立」して行きます。もっとも、彼ら彼女らにとって、「孤立」は一種の「勲章」ですから、さほど気にはしないようですが。

「職人肌」「芸術家タイプ」の人は、よほどその人がいなければ成り立たないような、高度な技術や創造性を必要とする仕事でない限り、組織からは外されると思って間違いないでしょう。逆に言えば、「職人肌」「芸術家タイプ」が組織で生き残るには、そういう職種や組織を選ぶしかないのです。これはとても大事なことです。実際、多くの「職人肌」「芸術家タイプ」が、職種や組織の選択を誤って、その優れた能力を発揮できずにいるからです。

「職人肌」「芸術家タイプ」の人はたいてい、自分なりのノウハウを持っていて、自分の能力や技術に強い自信を持っているものです。そのため、「他人に任せる」ことがなかなかできません。なぜなら、自分がやった方が「絶対良くできる」と思うからです。また、実際にその出来ばえを見ると、確かにその人の方が「ずっと良くできている」場合が多いです。だから、ますます人に任せなくなる傾向が強くなるのです。

さて、この「職人肌」「芸術家タイプ」が、組織のリーダーとなった場合、どうなるでしょう?「人に任せられない」傾向は、リーダーになってもなかなか変わりません。本来、部下達に任せていればいいようなささいなことでも、自分でやりたがるのです。

また、相変わらず人のやり方が気になります。それどころか、今度は自分の全責任になるので、さらにひどくなります。部下のやり方が自分の流儀に合わなければ気に入らず、口うるさく指摘したり、注意したり、やり直させたりします。おそらく、その指摘や注意のほとんどは正しく、理にかなったものなのでしょう。

しかし、あらゆることに口を出されたら、部下の方はたまったものではありません。任せてもらえない。自分のやり方でやってみたいのに、させてもらえない。挑戦させてもらえない。失敗すらさせてもらえない。そこに「反発心」や「反感」が生まれるのです。それはやがて、部下のやる気低下につながり、結局、組織全体の活気は失われて、ダメになってしまうのです。

このように、「職人肌」「芸術家タイプ」は、個人としては有能であっても、組織のリーダーには向かない場合が多いのです。それは、自分の技術や方法論に自信がありすぎて、「ワンマン」になってしまうからです。もちろん「ワンマン」は、時には良い場合もあります。組織自体がまだ新しくて、組織の方向性が定まっていなかったり、また、組織のメンバーの力が育っていない場合です。このような場合は、「ワンマン・リーダー」による強烈なリーダーシップと指導力が不可欠です。しかし、部下に力がついてきたら、状況はかなり変わってきます。部下のやる気を高め、さらに能力を高めるには、ある程度、いやむしろかなりの部分を「任せる」ことが大切になってくるのです。しかし、悲しいかな、「人に任せる」ことは、「職人肌」「芸術家タイプ」にとっては身を切るような「寂しさ」と「苦痛」を感じることなのです。

「職人肌」「芸術家タイプ」は、万一リーダーになったら、それまでの考えを切り替えなければなりません。それができないなら、リーダーにはならない、またはリーダーを辞めるべきなのです。たとえリーダーにならなくても、「自分の道」を極めることはできます。また、「自分の道」を極める方に専念した方が、「職人肌」「芸術家タイプ」にとってはるかに幸せなことなのです。



流 音弥
引用元不明



No.2 - B - 3



一人でどーにもならんくなったら、誰かに頼りゃあ。

でねーと実は、誰も、おみゃあにも、頼れんのだわ。



林田先生
『3月のライオン』より



No.2 - B - 4



『あいつ使えない』という表現は、『あの人は役に立たない』という意味ではなく『私にはあの人を使う能力がない』という意味だ。

『あいつ』と指差した手のうち3本は自分に向かっている。



河野 英太郎
『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』より








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